Dictionary HERMESディクショナリー

HERMES

ブランド名エルメス
概要

 フランス・パリで170年を超える伝統を誇る老舗超一流プランド。1837年、ティエリ・エルメスがパリに高級馬具店として開業し、高い品質とそれを支える高度な技術と職人気質をもとに鞄や財布などの皮革製品に事業の軸足を移して成功した。

 馬具工房に由来する「四輪馬車と従者」の商標が使われている。主人が描かれていないのは「エルメスは最高の品質の馬車を用意しますが、それを御すのはお客様ご自身です」という意味が込められているため。
 元々エルメスの包装紙は薄いベージュであったが、戦争による物不足により残っていたオレンジの色の紙を使わざるを得なくなり、戦後もこれを継続。これが「オレンジ・ボックス」と呼ばれるエルメスの包装箱につながる。包装用のリボンもコレクターが存在するほどのアイテムとなっている。

 バッグではグレース・ケリーが妊娠を隠すためにお腹を抑えたバッグとして有名となった
「ケリーバッグ」、1984年にJane Birkin(ジェーン・バーキン)が自らデザインし誕生した「バーキン(Birkin)」がヒットし、現在もなお世界中で人気を博す。ブランドを象徴するアイテムとして馬蹄柄のスカーフも有名。

公式サイト
Hermes.com
http://www.hermes.com/

ヒストリー

 1837年、ティエリ・エルメスがパリのランパール通りに高級馬具の製造工房をオープン。

 1867年、第2回パリ万国博覧会で、鞍が銀賞を受賞。第3回金賞を獲得。

 1878年1月、初代ティエリ死去。

 1880年、2代目のエミール・シャルル・エルメスがブティックを現在のフォーブル・サントノーレ24番地に移転。製造・卸から直接販売もスタート。

 1892年、馬の鞍を入れるための鞄「オータクロア」を発売。(バーキンの原型)

 1900年、ロシア皇帝ニコライ2世へ馬具とかばんの売り込みに成功。世界的な馬車商に発展。

 1902年、ティエリの孫息子、兄アドルフ・エルメスとエミール・モーリス・エルメスが、商号を「エルメス兄弟社」とする。札入れ、 財布、バックの製造を開始。

 1920年、ファスナーを初めてバッグや衣服に用いる。ハンドバッグ部門スタート。

 1922年、エミール・モーリス・エルメスが、兄アドルフ・エルメスから会社の全所有権を買収し、商号を「エルメス」に戻す。

 1923年、馬具から婦人バッグや財布、革小物の製造・販売に転換。

 1923年、高級車ブカッティ用バッグとして、丸いラインが特徴的な大型バッグ「ブカッティ」の製造を開始。

 1927年、時計を発売。

 1928年、ムートン手袋発売。衣服、旅行用品、時計、宝飾品などを事業に取り入れ、支店を拡大。

 1936年、香水の販売を開始。

 1935年、「サック・ア・ロア」という、「オータクロア」のハンドバッグタイプを発表。
 これが後に1955年、モナコ王妃グレース・ケリーが妊娠を隠すために、オータクロアのバッグでお腹を抑えた写真が撮影され、以来「ケリーバッグ」と呼ばれるようになった。

 1937年、「カレ-モムニバスゲームと白い貴婦人」の名で初の絹スカーフを発表。爆発的な人気を呼ぶ。

 1945年より「四輪馬車と従者」の商標が使われる。

 1947年、ジャン・ゲラン香水部門設立。

 1949年、紳士バッグ「サック・ア・デペッシュ」、シルクツイルのネクタイ発売。

 1951年、エミール死去。エミールの次女ジャクリーヌの婿であるロベール・デュマ・エルメスが4代目社長に就任。

 1961年、香水部門独立。「カレーシュ」発売。

 1973年、ジョン・ロブシューズ部門をエルメス店内に移設。

 1978年、ロベール・デュマ・エルメスの息子ジャン・ルイ・デュマ5代目に就任。

 1979年、時計「アルソー」発売。エルメス時計社を設立し、時計部門に正式に参入。

 1984年、「バーキン(Birkin)」誕生。
 フランスの映画女優、Jane Birkin(ジェーン・バーキン)が自らデザイン画を描き、エルメスにオーダーメイドで発注。以後商品化し爆発的ヒット。

 1988年、エルメスのメンズ・ディレクターおよびデザイナーにVeronique Nichanian(ヴェロニク・ニシャニアン)が就任。
 
 1997年5月、レディースのプレタポルテ・チーフデザイナーにベルギー出身のマルタン・マルジェラが就任。
 それまでクロード・ブルエ(本家フランス版「マリ・クレール」の元編集長)と5人のデザイナーの指導のもとでデザインされてきたが、クロード・ブルエの引退に伴っての起用となった。
 マルジェラは1998-99AWから2004SSまでレディースプレタポルテのデザインを担当。高級感を保ちつつ、シンプルでゆったりとしたシルエットで厳かなエレガンスを演出した。

 2004-05AWより、Jean-Paul Gaultier(ジャン・ポール・ゴルチエ)がレディースプレタポルテのデザインを担当。

 日本進出は1983年、西武百貨店との合弁企業である日本法人「エルメス・ジャポン」が展開。

 2000年9月、世界初となる路面店を恵比寿にオープン。

 2001年6月、東京・銀座にエルメス・ジャポン本社社屋「メゾン・エルメス」がオープン。

デザイナー

レディース
Jean-Paul Gaultier(ジャン・ポール・ゴルチエ)。

 1952年4月24日、フランスのパリに生まれる。
 1970年、18歳の時にピエール・カルダンのメゾンに入る。
 1971年、ジャン・パトゥのアシスタントに抜擢。その後フリーに。
 1976年、アクセサリーコレクションを発表。ジャン・ポール・ゴルティエの名でコレクションを発表。
 1977年、ジャンポール・ゴルチエ設立。プレタポルテデビュー。
 1978年、樫山フランスと提携し、本格的な活動を開始。
 1987年、第2回 「オスカー・ドゥ・ラ・モード」受賞。
 1998年、初めて東京でコレクションを発表。
 1990年、マドンナのワールドツアーの衣装を手がける。
 2004 AWよりエルメスのレディースプレタポルテのデザインを担当。

 「キカ」、「コックと泥棒、その妻と愛人」、「ロスト・チルドレン」、「フィフス・エレメント」等、
映画の衣装も手がける。
 アヴァンギャルディズムとクラシシズムを融合させたキッチュで独特の作風は、
世界中のモード関係者から高い評価を受けている。

メンズ
 ヴェロニク・ニシャニアン(Veronique Nichanian)

 パリ生まれのヴェロニクは、パリ・オートクチュール専門学校を首席で卒業。
1976年、セルッティにメンズコレクションのデザイナーとして入社。

 1988年、エルメスの紳士服部門のディレクターおよびデザイナーに就任。
同年、若いクリエイターに贈られるパリ市長賞を受賞。

 ディテールにこだわり、素材と色の繊細さを 大切にするデザインが特徴。
トラッドベースの、クリーンでハイクオリティーな大人の服を提案する。
 

更新日2008.01.17