【連載】スタイリスト熊谷隆志が2016年に買ったモノ

熊谷:日本の伝統じゃないですか。伝統工芸品を身に付けているような気分で、こんな気持ちになるジャケットにはあまり出会えないですよね。

kattamono-kumagai-20161207_020.jpg

F:伊勢丹のイベントでも一点もののジャケットが完売したと聞いています。

一点もののジャケットが完売→好評を得て、第二弾の「SASHIKO LOVE 2」が開催中

熊谷:そうなんですね。気付いた時にはXLサイズが売り切れていたので、3ヶ月ほどかけて作ってもらいました。

F:それは嬉しいですね。熊谷さん自身もデザイナーやディレクターを務めていますが、産地をまわることもあるんでしょうか?

熊谷:ありますよ。「CPCM」では伝統工芸品を取り扱っていて、最近だと焼き物を見てまわるのが好きですね。九州だったら天草かな。天草で買い付けした後に震災が起こったので、すごく心配で連絡をとり合ったりしたから思い出深いですね。実家が伝統工芸品の南部鉄器を作っていますから関心もあります。

F:職人の血筋を継いでいるんですね。

メガネ - MAX PITTION

kattamono-kumagai-20161207_007.jpg

熊谷:マックス・ピティオンのマエストロです。もともとフランスで1940年代に創業したブランドで、2013年に歌手のジョン・メイヤーがオーナーになってブランドをリローンチしたことで、半世紀ぶりに色々なモデルが復刻されて今結構盛り上がっているんです。

F:そうなんですね。どうしてこのモデルを選んだんですか?

熊谷:大きな理由はないのですが、ル・コルビュジエが着用していたフレームにインスピレーションを受けて、現代的にアップデートしたモデルで夏頃に手に入れました。

kattamono-kumagai-20161207_008.jpg

F熊谷さんが発売したガイドブックによると、メガネは自宅に200本近くあるとか。

熊谷:ありますね。老眼だからよくメガネかけるんですよ。アナトミカ(ANATOMICA)の老眼鏡も持っていますよ。

F:老眼鏡もお洒落なんですね!マエストロは度が入っているんですか?

熊谷:僕は、サングラスをかける事は多いのですが、伊達眼鏡はあまりかけないんですよ。だからこれ、今からどうしようかなと考えているところです。

ダウンパンツ - Supreme×The North Face

kattamono-kumagai-20161207_014.jpg熊谷:昔からシュプリームは大好きですね。

F:かなりレアなアイテムをお持ちですよね?

熊谷:持っているアイテムは100は全然超えていますね。もちろん買えなかったものもありますけど。アラーキーと水原希子さんのアイテムとか欲しかったですね。

F:熊谷さんでも手に入れるのに苦労するアイテムもあるんですね。このパンツもなかなかレアですよね。

熊谷:僕、カモフラが大好きなんですよ。街でカモフラージュを着て紛れたいのに逆に目立つデザインで、さすがシュプリームとノースフェイスですよね。最高。気分は街でハンティングですよ(笑)

F:プリントが秀逸です。ダウンパンツなので暖かそうでこれから大活躍しそうですね。

kattamono-kumagai-20161207_017.jpg

熊谷:世の中には色々なブランドがあるけど、よく買うブランドは決まっていて、シュプリームとエンジニアドガーメンツ、ポータークラシック、RTH、ノースフェイス、たまにネイバーフッド。そしてポール・ハーデン。あとは古着ですね。

F:モードブランドは買わないんですか?

熊谷:モードブランドはマルジェラ以外買わないんですよ。マルジェラは、古着みたいでしょう?僕は古着は好きなので。

■熊谷隆志 Takashi Kumagai
1970年生まれ。渡仏後、1994年よりスタイリストとして活動開始。1998年より「レイクタホ」名義でフォトグラファーとして活動。2011年にメンズブランド「NAISSANCE」をスタート。2008年よりフォトグラファー名義を熊谷隆志とし、広告・雑誌等で活動するかたわら、様々なファッションブランドのブランディング、ショップ内装や植栽のディレクションなど幅広い分野で活動している。
熊谷隆志公式サイト / NAISSANCE / CPCM

■【連載】2016年「買ったモノ」
FASHIONSNAP社長 光山玲央奈が2016年に買ったモノ
サカナクション山口一郎が2016年に買ったモノ
繊研新聞 小笠原拓郎が2016年に買ったモノ

(聞き手:高村 美緒)