【連載】デザビレ紹介!ガマグチやポーチでお針子の夢見る世界を表現「SAKURAYAMA」213号室
2012年01月28日 12:15 JSTファッション関連で活躍する企業や若手クリエイターたちが入居する施設"台東デザイナーズビレッジ(=デザビレ)"。台東区の産業活性化、ひいては日本のファッション産業の成長など崇高な目的のために設けられたデザビレには、厳しい審査(なんと3回も審査がある!)をクリアし高い倍率をくぐり抜けた19組が入居しています。ここでは、施設内の新進クリエイターたちが一体どんな活動を行っているのかを連載でちらっとご紹介。第16回目はデザビレ213号室に入居する「SAKURAYAMA(サクラヤマ)」さんです。

バッグブランド「SAKURAYAMA」のデザイナー 岩崎 愛(いわさき あい)さんは、バンタンデザイン研究所ライフマーケット学部の卒業生。学生時代に学んだ工業デザインの知識を生かして、卒業後はステンドグラスを製作する会社にデザイナーとして就職。数年間の勤務を経て、独学でイラストレーションやオリジナルのテキスタイル制作、服飾雑貨を中心としたデザイン活動をスタートさせました。さらに同じ時期に、シルクスクリーンと染色の勉強も開始。テキスタイルに使用するシルクスクリーンの感光機材を手作りしたり、露光時間やインクを工夫したりと試行錯誤の日々が続いたそうです。2008年には、知人のセレクトショップに当時からのメインアイテム「スカルガマグチ」を置いてもらい好評だったことから、展示会や催事などに積極的に出展。慌ただしい毎日を送る中、クリエイター同士の繋がりや情報交換の場を求めて2011年4月、デザビレに入居します。

ハンドメイドのバッグと服飾小物を展開する「SAKURAYAMA」は、オリジナルのテキスタイルやコラージュを用いて"お針子の夢見る世界"を表現したブランド。岩崎さんの手仕事から生まれる可愛らしいデザインが特徴で、ブランド名の「SAKURAYAMA」とは、「桜が満開になった時の、あの皆の幸せな気持ちを込めたもの作りをしたい」という想いから名付けられたそう。イチ押しアイテムは、ブランド立ち上げ当初から人気の高い「skull Q(スカル Q)」シリーズ。デザインに使用されているのは、桜の形をしたスカルの目や、ハートマークの鼻など、ブランド名にちなんだモチーフのデザインです。


岩崎さんは、「(デザインのポイントは)スカルマークだけではがっつりすぎるけど、桜をモチーフに取り入れることでふっとかわいい要素を意識しました。甘すぎずグロすぎないちょうど良いところ。頭にリボンは付けなくなったけど、カバンの中にリボンモチーフの小物が入っていたりするような、永遠の乙女心を持ちつつ、人生の甘くない面もわかってる人たちがターゲットです」と、ブランドの方向性について語ってくれました。


デザビレに入居してからは、「20代後半〜30代と、入居者の世代が一緒であることが嬉しい」と感じているそうで、周辺には皮革職人の友人がたくさんいるとか。皮革産業が集まる「イースト東京」ならではの繋がりですね!


岩崎さんは、「スカル Q」シリーズに続く新たな商品として「新キャラクター『アンティークちゃん』を売り込んで行きたい」と意気込みを見せます。ショップを巡ってようやく見つけたという好みのアンティークドールをもとに、新シリーズのデザイン構想を日々練っているそう。どんな新作がデビューするのか楽しみですね!


「買ってもらうことでものづくりに向上心が生まれます。ちゃんと自分で食べていけるように、商品をちゃんと売って、ちゃんと買ってもらえるように土台をしっかり作っていきたい。老舗の和菓子屋さんが100年続くような感覚。ひとつのお店がちゃんと愛されて続いていくようなブランドに育てて行きたいです」と、ブランドの今後について考えているそうです。

2012年の活動については、2月6日から2月19日にエキュート東京のイベントスペース「IKISUI」で行われる「台東デザイナーズビレッジマーケット」に参加するほか、2月22日から3月6日の期間には日本橋三越本店で開催される「~春を運ぶ~ FUKURO展」に出展予定。会場では新作シリーズ「アンティークちゃん」のガマグチやポーチが、販売される予定ですよ。
■公式サイト - http://www.sakura-yama.com/
