【インタビュー】ライゾマティクス真鍋大度 ファッション×テクノロジー

【パリ=23日】Perfume(パフューム)のライブ演出などで知られ、メディアアート界で活躍するライゾマティクスの真鍋大度さん。米Apple社の「Mac誕生30周年スペシャルサイト」で11人のキーパーソンの一人に選ばれるなど、国際的に高い評価を得ています。

 今回のアンリアレイジのショーは、初めて手がけるパリコレクション。森永デザイナーの服とどう融合していくのか、演出にも注目です。


ーアンリアレイジとコラボレーションするきっかけは?

 森永くんが使っていたフォトクロミック(紫外線に反応して色が変わる技術)という素材を、僕も同じ頃に青山大学の研究室の先生に教えてもらって触ったりしたこともあって、それで共通の話題がありました。 パリコレについて相談された時は、テーマが面白いなと。これだったらいろいろといける、というかお手伝いできることとかもあるかもしれないし、もしかするとアイデアを出したりとか、そういう可能性もあるんじゃないかなと思って、喜んで参加させてもらうことになりました。

ー今回のコレクションテーマは「SHADOW(邦題:光)」

 普遍的なテーマだし、アートでも昔からよく素材にされてるモチーフ。僕もそういう作品を作ったことがあって、それを見てもらったりもしたんですが、そこからアイデアを膨らませたりもしました。 ただ、僕がいつもやっている展示とかライブパフォーマンスの場所と違うのは、中心にあるのがやっぱり洋服なので、「光と影」のネタが面白かったとしても、それが洋服と一切関係なかったりすると、やる意味あるのかな〜ということになって、なくなっていく。

 ただ、最初のお互いいろいろアイデアを出したりするときは、どうしても面白いネタにひっぱられるというか、そういう話をしがちなので、すごくたくさん今回のショーでは使えないけど他でいけるよね、というアイデアは溜まっていって、そういう意味では良かった。今回だけじゃなくて、この先に繋がるプロジェクトも、まだちょっと気が早いですけど、いろいろあるんじゃないかなという気がしています。

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ーアンリアレイジとは? 森永邦彦とは?

 すごく論理的にテーマがあって、そこからこういう服を作るとか、こういうショーをやるという説明ができるので、しかも展開の仕方とかも論理的であり数学的であり、背景にあるストーリーはもちろんあるんだけど・・・なんでしょうね。僕が普段考えるような手法に近いところもあって。そこが実は、森永くんというのはすごく特殊なファッションデザイナーなのかなという気がしたんです。

 服が変形していくことで、その元のモチーフは変わらずに、変形していったときに着られないものになるときもあるかもしれないけど、でもそこには一環したルールがあって。そのルールのもとで、いろいろルールを継承して何かを作るとか、あとはプログラム的な考え方に近くて、そういうところが面白いなぁと。

ーショーの本番に向けて。

 テーマの「光と影」というところから発展して、ここまできたというか。こういうアイデアに落ち着いたんだなというのが、見てもらえるとわかる部分がすごくあると思う。楽しみに見て欲しいですね。