デザイナーMartin Margiela(マルタン・マルジェラ)の引退が近いとの噂が、一部のファッション関係者の間で広がっている。
1988年にMartin Margielaが設立したファッションブランド「Maison Martin Margiela(メゾン マルタン・マルジェラ」は、今年で20周年を迎え、先日も20周年の集大成とも言えるショーをパリコレで行い多くのファッション関係者の耳目を集めた。アンチモードとも呼ばれる前衛的なコレクションや、脱構築的かつクリエイティブな作品を発表し続けてきた現在51歳のMartin Margielaは、マスコミに露出することを極度に避け、写真を公表せず、インタビューを一切受けないミステリアスなデザイナーとしても知られている。そのため、限られた人間しか個人としてのMartin Margielaを知らず、多くのファッション関係者やマスコミがMartin Margielaの情報を集めるのは非常に困難だ。
そんな神秘的とさえ言える存在のMargielaに引退という衝撃的な噂がたった発端のひとつが、Martin Margielaが今年始めにデザイナーRaf Simons(ラフ・シモンズ)に後任を打診したというNew York Times記者のレポートだ。
レポートによると結局Raf Simonsはそれを受けず「Jil Sander(ジル・サンダー)」との3年間の契約を更新したとなっているため、公に公表されることはなかったが少なくともMargielaが後任を任せられる有望なデザイナーを探していることだけは明らかなようだ。
また、Martin Margielaを傘下に収めているディーゼルグループ創始者兼社長のRenzo Rosso(レンツォ・ロッソ)が、ある2人のデザイナーと会談したことをHerald Tribune紙の記者がレポートしている。目的もはっきりしていないが、タイミング的に噂を呼びグループ自体がMartin Margielaの後任を探しているのかもしれないとも言われている。しかし、そのデザイナーが誰なのかは現段階では明らかになっていない。
Renzo Rossoは記者のインタビューに対し「Martin Margielaと素晴らしい関係を築いてきたが、コレクションは長い間デザインチームが手がけており、彼自身は特別なプロジェクトのみ活動している」とのコメントを残しMartin Margielaの引退の可能性についての言及はなかった。
ただ、多くのファッション関係者はMartin Margielaの偉大な功績を引き継げるデザイナーは多くはないと見ており、他ブランドで活躍している後任候補達の契約満了の時期を待つのではないかという見方も多い。
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