三越伊勢丹ホールディングスが、伊勢丹吉祥寺店の営業を2011年3月上旬(予定)をもって終了することを発表した。
子会社の伊勢丹が運営する伊勢丹吉祥寺店は、昭和46年に現在の本館部分を開店し、続く昭和47年に現在の新館部分を増床した。同店は、吉祥寺エリアにおける地域密着を図る一方で、伊勢丹新宿本店との距離が近いことから本店の補完的な機能を求められるという、2つの要素をもって営業を続けてきた。その後、当該エリア内に同店を凌ぐ大型の競合他店が進出してくると共に、新宿・渋谷などとのエリア間競争も激しくなるなど、厳しい競合環境におかれていた。
このような環境の下、同店の売上規模では同社グループの利益に貢献するには至らず、また、抜本的な営業力の強化などがなければ収益性の確保は難しい状況にあった。そして、昨年来の消費全体の大幅な冷え込みを受け、同店に対する投資回収の見込みが立たず、経営資源の選択と集中により早期に同社グループの収益力向上を目指すべきであると判断し、吉祥寺店の営業終了を決議した。
2008年4月に伊勢丹と株式会社三越の経営統合により設立した三越伊勢丹ホールディングスは、グループ企業理念に掲げる「世界随一の小売サービス業グループ」を実現するべく、投資計画、保有資産・事業の見直しを行いながら、選択と集中による収益のさらなる向上を進めている。
同グループ子会社の三越は、同社の構造改革、及び財務基盤の強化の一環として、今年3月に「三越武蔵村山店」、「三越名取店」小型店舗2店(三越鎌倉、三越盛岡)の営業を終了しており、5月には開業51年の歴史を持つ「三越池袋店」、そして「三越鹿児島店」を閉店した。
PR: