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大物デザイナーTom Ford(トム・フォード)による初の映画監督作品。失われた愛への悲痛な想いが、隙のない映像で語られる「A Single Man(邦題:シングル・マン)」が、第22回東京国際映画祭(TIFF)にて日本初上映となる。
本作品は、1964年に発表された劇作家クリストファー・イシャウッドによる同名小説が原作。キューバのミサイル危機真っ只中の1962年、ロサンゼルスを舞台に、長年のパートナーだったジムの死後、生きる価値を見出そうと苦悩する英国人大学教授ジョージの姿を描く。
80年代に原作を読んでいたトム・フォードは、すぐさまそのシンプルで誠実な物語に引き込まれたという。その後20年以上を経て、映画の企画を探す過程でフォードが本書を再読すると、未来を見失った人間の深い孤独の物語に改めて感動し、映画化を決意する。過去ではなく現在を生きることの重要性、そして、人生における些細な事柄こそが、実は人生において大きな意味を持つことを理解することが作品のテーマであると語る。
主演で完璧な演技を見せるのが、Colin Firth(コリン・ファース)。フォードによれば、「コリンが凄いのは、表情を変えず、もちろん一言のセリフを発さずとも、目の動きだけで感情を伝えてしまうことだ」。キューバのミサイル危機真っ只中の1960年代を背景にした悲恋を美しく語る本作は、本年のヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品され、コリン・ファースは主演男優賞を受賞した。
監督・脚本を務めたトム・フォードは、1961年テキサス州生まれ。著名なファッション・デザイナーであり、影響力のあるコレクションや刺激的な広告キャンペーンを通じて、グッチとイヴ・サン=ローランをリバイバルさせ、グッチ・グループを世界最大の最も利益を上げるラグジュアリー・ファッション複合企業のひとつへと変貌させた。2005年には自らの映画製作会社フェード・トゥ・ブラックと、自身の名前を冠したファッション会社を設立している。
話題作「シングル・マン」は、2009年10月17日~10月25日の9日間開催する「第22回東京国際映画祭」のWORLD CINEMA部門にてアジアで初めて上映する。これに合わせて監督トム・フォードが来日し、TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて舞台挨拶が行われる予定だ。本作の前売りチケットは即完売となっているが、当日券の用意もあるので、この話題作を日本公開前にいち早く目にするチャンスは見逃せない。
その他、「第22回東京国際映画祭」では、新たな才能から成熟した監督までを対象に、世界中から厳選されたハイクオリティなプレミア作品群より"東京 サクラ グランプリ"を選出する[コンペティション]のほか、日本公開前のエンタテインメント作品が集う[特別招待作品]、TIFF最多の作品数と観客数を誇る[アジアの風]、バラエティに富んだ日本映画を海外へ発信していく[日本映画・ある視点]、「自然と人間との共生」をテーマにした特集上映[natural TIFF]などさまざまなジャンルの作品を9日間で一挙に上映する。
■第22回東京国際映画祭(TIFF)
2009年10月17日(土)~10月25日(日)
http://www.tiff-jp.net/ja/
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