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三宅一生が文化勲章を受章

2010年10月27日 09:00 JST

 政府が、文化勲章の2010年度受賞者を10月26日に発表した。今年の文化勲章受章者は全7名。演出家の蜷川幸雄氏や建築家の安藤忠雄氏、ノーベル賞を受賞した北海道大名誉教授鈴木章氏が名を連ねる中、「ISSEY MIYAKE」の創始者、服飾デザイナー三宅一生氏が受賞した。服飾デザイナーの受賞は1996年の森英恵の受賞以来2人目となる。

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 文化勲章は科学技術や芸術など文化の発展や向上にめざましい功績を収めた人に贈られ、1937年2月11日の文化勲章令により制定された国の栄典の一つ。1949年以降は原則として毎年1回発表されており、授与式は11月3日の文化の日に皇居宮殿松の間で行われる。2009年の時点で受賞者は合計351名。これまで、映画監督の黒澤明氏や小説家の司馬遼太郎氏、指揮者の小澤征爾氏などが受賞している。

 広島県出身の三宅氏は、1938年生まれの現在72歳。爆心地近くに架けられたサム・ノグチの設計の二つの橋に感銘を受け、衣服デザインを志す。1965年に渡仏後はオートクチュールを学び、「GIVENCHY(ジバンシィ)」などのブランドで経験を積んでいる。帰国後の1970年「三宅デザイン事務所」を設立。71年にはニューヨーク・コレクション、73年にはパリ・コレクションデビューを果している。

 東洋や西洋の枠をはずした身体とそれをおおう「一枚の布」を原点に、その間に生まれるゆとりや間(ま)の関係を根源から追求。衣服の本質と機能を問う画期的な概念、そして最先端技術を応用することで衣服を創造し続けている。皺を気にせず気持ちよく身体にフィットする「PLEATS PLEASE(プリーツ・プリーズ)」や縫製を全く必要としない「A-POC(エイポック)」は代表作だ。

 三宅一生氏は今回の受賞にあたり、「このような栄誉を受けることで、驚き、光栄に感じています。今現在、私が一緒にしごとをしている人たちにとっても、大きな励ましになると思います。デザイン事務所内につくったラボで共に研究開発しているスタッフたち、そして、非常に困難な状況にありながらもめげずに、よいものづくりを続けてようとしている日本の産地の織り屋さんや機屋さん、染め屋さん等の素材づくりにたずさわる皆さん...。そうしたすべての人たちの努力が、このようにすばらしい形で認められたと感じ、喜びもひとしおです。」とコメントを寄せている。