「東京都観光ボランティア」の制服を巡って再び議論

小池百合子東京都知事
小池百合子東京都知事
画像: FASHIONSNAP

 12月27日、東京都庁で「東京ブランドのあり方検討会(第2回)」が開催された。小池百合子東京都知事やファッションデザイナーのコシノヒロコ、コルベール委員会ジャパンのチェアマンでシャネル代表取締役社長のリシャール・コラスなど14人の委員が出席。東京都観光ボランティアのユニフォームや、東京ブランドロゴ「& TOKYO(アンドトーキョー)」について議論が交わされた。

 ユニフォームのデザインに統一感がないなど複数の指摘があった第1回「東京ブランドのあり方検討会」に続く今回、コシノヒロコは「デザインには、現存する観光ボランティアや語学ボランティア、オリンピックの大会ボランティアなど、一筋に繋がる統一感が必要。そのために、従来のように縦割りの中で各ボランティアユニフォームのデザインが決められるのではなく、行政や関連団体に横串を通す格好で2020年やその先にも繋がる、幅広く層の厚い、ユニフォーム・プロジェクトを発足すべき」と提案。プロジェクトチームには若手を含む複数のデザイナーが必要だといい、また「公募やオーディションでデザインを選定する場合、デザインの専門家で構成される審査会があたるべき。都知事や都の担当部局、ボランティア団体の関係者などは、その結果を最終的に承認する立場」と提言した。さらに、「アパレル業界団体13団体からなる日本ファッション産業協議会が設けている『J-QUALITY商品認証制度』を得ることで、日本の優れたものづくりのPRや全国の産地やメーカーを後押しすることに繋がる」と話した。

 ファッションジャーナリストの生駒芳子は、コシノの意見を賞賛しながらも「ユニフォームを全て変えるのは無駄なので、ユニフォームの統一をするには既にあるユニフォームを藍染して藍色に統一したり、あるいは日の丸をイメージした真っ赤なスカーフを配って赤のスカーフを目印にする」といった案を出した。また、武蔵野美術大学学長の長澤忠徳は、「デザインのバリエーションがどうしても必要になるなら、素材の同質性を使うデザインの発想も有効ではないか」とし、「例えばイッセイミヤケのプリーツ素材を使用するだけで、洗練された上質な日本ファッションと伝統と革新を併せ持つ東京の都会性はアピールできる気がする」と例を挙げた。

 東京ブランドロゴ「& TOKYO(アンドトーキョー)」についての意見交換を含め、約2時間にわたる議論を受け、小池都知事は「みなさんにいただいた意見を集約しながら具体的な段階に入っていく」と発言。今後は、今回出た意見をベースに、具体的な改善策が練られる。