元ウェアラバウツのデザイナー福薗英貴が服作りを突き詰める新ブランド「WEWILL」始動

福薗英貴
福薗英貴
画像: FASHIONSNAP

 「ウェアラバウツ(WHEREABOUTS)」の元デザイナー福薗英貴が、新ブランド「ウィーウィル(WEWILL)」を始動する。「服作りはライフワーク」と捉える福薗が、ファッションに携わってから約20年の経験を活かし、本当に身に着けたいものを追求。2月6日にファーストシーズンとなる2017-18年秋冬コレクションをランウェイショー形式で発表する。

 「ウィーウィル」は、福薗がアントワープ王立芸術学院の学生時代に知り合った友人でナカノアパレル副社長を務める中野一憲と「いつか共にブランドを」という思いがあり、一昨年に中野が福薗に声を掛けたことをきっかけに実現。ナカノアパレルのものづくりの背景を活かし、昨年5月に新会社としてWEWILLを設立した。中野が代表取締役社長に、福薗がデザイナーに就任し、会社には現在5人が在籍している。

 ファーストコレクションでは特にテーマを設けていないが、80年代の日本のファッションを意識し、ドロップショルダーなどストレスフリーのカッティングかつボリュームのあるシルエットで男っぽさをイメージ。女性も着られるように工夫されている。オリジナル素材をメインに、日本で唯一の消防刺子素材を生産している愛知県の機屋など、各地のテキスタイルメーカーや縫製職人と質の高い服作りに取り組んだ。ファーストコレクションはコートやジャケット、カットソー、パンツ、靴など約70型で、価格帯はジャケットが6万円代、パンツが2万円後半を予定。7月から販売が予定されている。

 服が売れない時代といわれている今、新規ブランドを立ち上げることについて福薗は「最悪な時だが、こういう時に始めたほうが良いとも思う。様々な経験を経て、自分が好きなものを作るブランドを持ちたいと思っていた良いタイミングだった」とし、展開方法については「ブランドと消費者が直接繋がるツールは多くある。実際に商品を見て触れる場は必要だが、新しい売り方ができたら」と、独自の施策を計画中だという。2月に行うデビューコレクションのショー当日から特設サイトでカットソーを数量限定で販売する予定で、6月末を目処にECサイトを立ち上げる。ショー形式の発表を続ける考えだが、最終的に拠点をNYなど海外に移すことを視野に入れている。「これまでで最高のものづくり」と話す中野に対し、福薗は「まだまだ。常に更新していかないと」と更に突き詰めていく姿勢を示した。

 1976年熊本県出身の福薗英貴は、2002年にアントワープ王立芸術学院を卒業。帰国後メンズブランド「ウェアラバウツ」を立ち上げ、その後「タケオキクチ(TAKEO KIKUCHI)」や「スミス アンド ハーディー(Smith & Hardy)」、そして「エストネーション(ESTNATION)」のウィメンズブランド「ネイル(NAILS)」など、複数のアパレルブランドのディレクターを手がけている。