スタイル画の第一人者 長沢節の生き様が詰まった"最後の展覧会"がスタート

展示されているデッサン
展示されているデッサン
画像: FASHIONSNAP

 4月23日で閉校する「セツ・モードセミナー」創立者 長沢節の生誕100年を記念した展覧会「生誕100年 長沢節展ーデッサンの名手、セツ・モードセミナーのカリスマ校長ー」が、弥生美術館でスタートした。セツ・モードセミナーが公式に長沢節の展覧会を開くのは今回が最後。ファッションドローイングやファッションエッセイ、風景画など約300点の作品が公開され、これまで非公開とされてきたセツ・モードセミナーの校内や長沢節のプライベートルームも紹介し「セツ美学」を振り返る。

 デッサンの作品は1950年から90年代までそろい、墨と筆を用いたスピード感のある流麗な初期のスタイル画が年齢を重ねるにつれて作風が軽やかに変化する様子を見ることができる。70年代から80年代は硬めの鉛筆を用いたデッサンが主流となり、「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」の川久保玲「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」の山本耀司らセツ・モードセミナー出身者がファッション業界で活躍したことから自身も負けじと旺盛に仕事をしていたという。長沢節の代名詞とも言えるファッションドローイングでは、クリスチャン・ディオールやクリスチャン・ラクロワといった当時のパリのオートクチュールを描いた作品に加えて、和装や能装束などのスタイル画も展示。試写会通いが日課で映画評論家としても活躍していた長沢節はオードリー・ヘップバーンやドミニク・サンダといった著名人のデッサンも手がけ、北川悦吏子のエッセイ「ボーイフレンド」の挿絵に使われたつんくや内村光良といった日本の著名人の似顔絵とあわせて公開されている。セツ・モードセミナーの校内は大橋愛が撮影。校内の一角に設けられたプライベートルームを紹介するコーナーでは私物も一部展示されている。また、「モノ・セックス」スタイルを提唱した長沢節によるファッションショー「モノ・セックス・モード・ショウ」で着用された衣装の一部を公開。4月15日、5月20日、6月10日は同ファッションショーを再現したイベントが行われる予定だ。

■「生誕100年 長沢節展ーデッサンの名手、セツ・モードセミナーのカリスマ校長ー」
会期:2017年4月1日(金)〜6月25日(日)
   ※会期中は展示の入れ替えを予定
   前期展示:4月1日~5月14日
   後期展示:5月16日~6月25日
会場:弥生美術館1階〜2階
   東京都文京区弥生2-4-3
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日、5月1日(月)は臨時開館
入館料:一般900円/大・高生800円/中・小生400円

■関連イベント
<ファッション・ショウ>
日時:4月15日(土)、5月20日(土)、6月10日(土)
いずれも18:00~ 約30分間
事前申込制・無料(要入館料)

<石川三千花 トーク&サイン会>
日時:4月16日、6月3日(土)※予定
いずれも15:00~トークイベント(約40分間予定)
トーク終了後にサイン会

公式サイト