ハイク「ショーは続けたい」国内が軌道に乗り課題は海外

HYKE 2017年秋冬コレクション
HYKE 2017年秋冬コレクション
画像: FASHIONSNAP

 デザイナーの吉原秀明と大出由紀子が手掛ける「ハイク(HYKE)」が2013年にブランドを立ち上げてから初めてショー形式で発表した2017年秋冬コレクションは、丁寧な服作りが際立った安定感のある内容で好評を得て、東京のファッションウィークのハイライトとなった。これまでの展示会形式からの変更は「自然な流れだった」というが、今後も続ける意向。国内展開は軌道に乗っており、課題は海外展開だという。

 中目黒にある「ハイク」のプレスルームで開催されたコレクションは、規模の小ささからインスタレーションと称していたが、一流の演出家やモデルなどを起用したランウェイショー形式だった。前身のブランド「グリーン(green)」で開催していたショーからは約8年ぶりのランウェイだったが、「ハイク」ではこれまでもルックの撮影時に歩くモデルを動画で撮影しムービーを制作していたため「プロセスは変わらなかった」(吉原)と振り返る。「様々な角度から見てもらうことができ、ライブでしか伝わらないことがある」という理由から、他社とのコラボレーションなどが落ち着いたタイミングでショーに踏み切ったという。東京のファッションウィークに初参加したことについては「東京でファッションのムードが高まっている時にやるべき」と考え、ブランド側から参加をオファーした。「前向きな反響で手応えがあった」ことから、ショー形式の発表は続ける方針だ。

 現在、海外のセールスはニューヨーク拠点のザ・ニュース(The News)と契約しており、今シーズンは東京の前にパリのショールームに出展した。欧米では関税などの関係で上代が跳ね上がるため価格の強みは活かせず、海外卸を拡大するには課題があるというが、市場が変わってもブランドの本質は変えない姿勢。本来はショーの後にセールスをするべきで、パリなど海外のショーついても意欲はあるものの、「まずは土台を固めてから」と慎重だ。「ハイク」ではスタッフの働き方についても見直しており、無理をして負荷がかかるような体制は望まない。「グリーンの時には常に全力疾走で先のことがわからなかった。でも今は違う。急激に何か変えるのではなく、先の距離感を見ながら経験を積み、育てていきたい」とあくまでもペースを崩さず、今後も服作りの追求を第一に「一歩ずつ広げていけたら」と考えている。