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文化服装学院の学生が「シンデレラの靴」を製作

文化服装学院の学生が「シンデレラの靴」を製作の画像

東京富士美術館で開催中の「プリンス&プリンセス展」で、金色に輝くガラスの靴が見られる=写真。シンデレラの靴を再現したもので、展示は10月2日まで。

シンデレラの靴といえば透明なガラス製のイメージが強いが、グリム童話に出てくるのは金の靴、シャルル・ペロー版ではガラスの靴とされる。同展の靴は金色のガラス繊維で作られ、どちらの物語の特徴も兼ね備えている。同展に多数のコレクションを提供しているコレクター、かわたまさなお氏は、「グリム童話とシャルル・ペローの物語のどちらの要素も兼ね備えた靴が21世紀に実際に作れるなんて夢のよう」と話す。

使用した素材はウクライナで作られる玄武岩を溶融して加工したストーンファイバー社の「シャインストーンファイバー」。主成分はガラス繊維だ。玄武岩には鉄、アルミ、マンガンなどが入っており、糸にした段階で金色になる。シャインストーンファイバーは断熱材や強化材として航空宇宙分野で実用化され、放射線防護材としても着目されているという。岩繊維の専門家で原子力機構の深澤裕研究主幹監修のもと、ストーンファイバー社が織物と技術情報を文化服装学院ファッション工芸専門課程シューズデザイン科学生有志に提供して完成させた。