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【レポート】オンワードHD、国内不振で減収するも営業利益が増益

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オンワードホールディングスの2017年2月期第2四半期(上期)連結決算は、国内販売の不振で減収したが、売上高総利益率(粗利率)の改善および経費削減により、営業利益が増加した。経常利益は営業外収益の減少により減益となった。

基幹ブランドが粗利率増に貢献

「23区」「自由区」などの基幹ブランドが粗利率の改善に貢献した。経費の圧縮効果も後押しした。国内事業が981億円(8.4%減)と苦戦。欧州が208億円(8.2%増)と健闘したが、営業損失5億円を計上した。アジアおよび米国は減益だったが、セグメント(営業)利益は増加した。オンワード商事、チャコットが堅調な推移だった。

また、ECの売り上げが国内で59億4,200万円(21.0%増)と大幅に伸びたこともプラスに働いた。海外でも規模は小さいもののECは3億5,100万円(22.7%増)と好調な推移だった。「オンワードクローゼット」で扱うブランドを拡大したことも貢献した。国内では、通期のEC売上見通しを108億円に上方修正した。海外では、「ジョゼフ」のEC出店を拡大する。

ブランド別では、「23区」「ICB」「自由区」などのレディスブランドが健闘した(表2参照)。3ブランド共に前年同期はマイナスだったが、今期はプラスに転じている。メンズの「五大陸」はほぼ前年並み。レディス・子供の「エニィ ファム」が2ケタ減と苦戦した。

財務面では改善が見られる

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財務面では、改善が見られる。期首に651億8,000万円あった有利子負債が、上期で442億7,500万円にまで削減されている。自己資本は減少しているが、0.6倍あったD/Eレシオが0.2倍に改善した(表1参照)。

販管費率は0.3ポイント増加しているが、ほぼ前年同期比並みに収まった。商品回転率は0.1ポイント減の3.0回転だった。交差比率は回転率の減少でやや下がった。資本回転率はほぼ前年並みだった。

下期も引き続き、ECと実店舗の在庫一元化を推し進める。ECビジネスもさらに加速させる。財務面では、安定した基盤を構築するため、ROEの向上に力を入れる。2019年2月期にROE5%を目指す。通期業績は下方修正し、連結売上高2,470億円(70億円減)、営業利益40億円(5億円減)を目指す。

(樋口尚平)