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Snapchatは人権侵害?

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「花の冠フィルターを使うと肌が白く見える」と批判を浴びたSnapchatだが、そんな議論をゆうに超える問題がこのアプリにはあるという。アプリの安全性を今一度考えてみよう。

Snapchatを開いて、起動したカメラを前に私たちが思うのは、例えば「誰に向けてこれを発信してるんだろう?」「キャプションはどうしよう?」「なんでこんなに鼻が小さく見えるのかしら?」「どのフィルターを使おう?」ということだろう。

誰も「Snapchatが人権の侵害にあたるかもしれない」とは考えなかっただろう。「こんな無邪気で無害に思える行為が?」と思う読者も多いはず。しかし、世界最大の国際人権活動NGOアムネスティ・インターナショナルは、これに関しユーザーは真剣に考えるべきと訴えている。国連との協議資格まで持つアムネスティの言うことなのだから、少しここで考えてみることにしたい。最近のレポートのなかで、アムネスティはSnapchatとSkypeが十分なプライバシー保護の対策を怠っていると非難している。プライバシー保護の具体策を実施できずにいるということは、ユーザー情報のプライバシーが危険にさらされる可能性も高まっていることを意味し、両アプリケーション開発者が人権をリスクにさらしていることになる、ということらしい。

アムネスティ・インターナショナルの技術・人権チーム部長、シェリフ・エルセイド=アリ(Sherif Elsayed-Ali)は、これら"プライベート"なメッセージング・サービスは「常にサーバー犯罪や政府組織のスパイ行為の危険にさらされている」と説明している。また同氏はこれらアプリケーションの主なユーザーが若者であることから、若者こそが特にリスクにさらされていると警告している。

アムネスティ・インターナショナルは、すべての技術会社が末端ユーザー間のデータ通信においても暗号化を最低条件としてユーザー情報保護にあたるべきだと訴えている。アムネスティは「送信者と受信者のみが閲覧可能な状態となるようにするひとつの方法」とこの案を説明している。

ここまで読んで不安を覚えた読者は、利用しているアプリが基準を満たしているかをチェックしてみるといい。AppleのiMessageとFaceTime、他にはWhatsApp、LINE、Google Duo、Viberなどが基準を満たしているアプリ。今後、自撮り画像を誰かに送るとき、もしくは特定のひと以外には決して見られてはならないようなものを送るときには、今一度、使おうとしているフィルターにどれだけの意味があるのかを自問してみることをお勧めする。

Credits
Text Wendy Syfret
Image via Instagram
Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.