米で登場した新しいギフトソリューション「Eギフティング」とは?

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■年末商戦で贈り物として人気上位となるのはギフトカードだ。全米小売業協会(NRF)が2016年11月に発表した調査によると、年末商戦中に一人当たり平均で157.13ドルをギフトカードに支出し、総支出額が275億ドル(約3.1兆円)と見込んでいる。NRFがギフトカード調査を開始した2003年からは実に80%以上の増加だ。ただ一方でプレゼントの箱を開けたらギフトカード1枚というのも少々味気ない。贈り手側の一方的な思い込みによるプレゼントを受け取ることもなく、ギフトカードの金額で自分の好きなモノを購入できるのは何よりありがたい。ギフトカードだと、お店に返品レシートをもって返品する手間もない。けれど店の名前の入ったクレジットカードサイズのギフトカードや綺麗にデザインされたeギフトカードも、どこか無味乾燥で素っ気ない。贅沢かもしれないが、贈り手側はそもそも何を贈りたかったのか知りたい気持ちもある。贈り手がプレゼントを購入するとき、自分をイメージして自分に合う贈り物を選んでくれる。自分の好きなものが間違っていても嬉しかったりする。服などを選ぶと、贈り手側の自分に対するイメージが分かり楽しいのだ。リアルなプレゼントを買うほど手間がかからず、ギフトカードほど味気なくないギフトがデパートメントストアなどのオンラインサイトに登場している。
Eコマースサイトに決済技術を提供するループコマース(Loop Commerce)は、メイシーズやニーマンマーカスなどにeギフティング・ソリューションを提供している。ループコマースのeギフティングとは、贈り手がサイトで贈りたい商品を選択してeギフトとして相手側のメールアドレスとメッセージを入力し決済すると、相手にプレゼント通知が届く仕組みだ。貰い手はサイズや好みの色などオプションを選び、自分の住所を入力する。商品そのものを他の商品にも交換可能だ。これにより贈り手は相手の気に入った色やサイズのギフトを住所を聞かずとも家に届けることができる。貰い手もギフトカードやeギフトカードのような素っ気なさを感じないし、贈り手の「これを贈りたかったのか」を理解できる。なお、ロープコマースのeギフティングを採用しているECサイトにはメイシーズやサックスフィフスアヴェニューの他にニーマンマーカス、バーグドルフ・グッドマンなどのデパートメントストアがある。またランコムやコーチなどのメーカーのECサイトもeギフティングを導入しているようだ。
ループコマースのeギフティング・ソリューションは今後も拡大が予想されており、日本のECサイトでも導入可能だろう。

トップ画像:メイシーズ・コムで販売されているラルフローレンのボートネック・セーター(Cable-Knit Boat-Neck Sweater)事例。矢印にある「このアイテムをEギフトで購入(E-GIFT THIS ITEM)」をクリック後、相手側のメールアドレスとメッセージを入力し決済すると相手にプレゼント通知が届く。貰い手はサイズや好みの色などオプションを選び、自分の住所を入力する。商品そのものを他の商品にも交換可能だ。これにより贈り手は相手の気に入った色やサイズのギフトを住所を聞かずとも家に届けることができる。また、ギフトカードやeギフトカードのような素っ気なさを感じないし、贈り手の「これを贈りたかったのか」を理解できるのだ。

Eギフティングのランコム事例動画。口紅を贈るときも相手のメルアドとメッセージを入力後に決済。貰い手は好きなスタイルやシェードを選択し、住所を入力するだけだ。他の化粧品にも交換は可能だ。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。日本のバラエティ番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」の企画、「アイツの事を一番理解しているのは俺だ!どうせお前こんなん好きなんやろ?選手権!!」がけっこう好きです。レギュラー出演者は自分のセンスでゲストの趣味嗜好に合った物をプレゼンしあう企画です。ゲストが1位に選んだ商品はゲストが持ち帰り、最下位に選ばれたモノは購入者が自腹で買い取るのです。お洒落に一家言あるアーティストや俳優、芸人さんがゲストに招かれ、彼らが普段、どんなものを着るのか勝手にイメージするのが面白いのです。視聴者もテレビ見ながらゲストを嗜好をイメージし「松本人志さんが買った帽子だろう」とか「浜田雅功さんが購入したジャケットを気に入るんじゃないかな」と勝手に推測できるのです。プレゼンされるゲストも自分のことをよーく考えて購入したプレゼントに、趣味がまったく合わないモノでも正直、嬉しいと思います。

⇒特に女性の場合、プレゼントを選ぶ際「自分のことを考えていてくれる」という行為が嬉しいと聞きます。ギフトカードだと確実に自分の好きなセンスで商品を選べます。が、異性など好意を持っている相手からギフトカードを貰っても、素っ気なく感じて嬉しくありません。女性なら、どこか「アイツの事を一番理解しているのは俺だ!」と自分にあうプレゼントを彼氏から貰いたいと思うものです(←語ってはいけない人が、語っているような気もするが...)。ループコマースのEギフティングなら、「お前の事を一番理解しているのは俺だ!」のプレゼントが行えます。たとえ外しても相手は「自分はこんなドレスが似合うイメージなんだ」とどこか嬉しく感じます。例えば後藤が意中の女性にミニ丈ニットのワンピースをEギフティングで贈ったとします。「サイズは自分で選んでくれればいいや」としながらも「カラーはホワイトで♪」とメッセージを入力後に決済。プレゼント通知を貰った女性は「オッサン、気持ち悪!」で好きなバッグに交換です。

⇒ミニ丈ニットがコーチやケートスペードのバッグに化けていることも、スケベジジィの烙印を押されていることも知らないまま、後藤はクライアントに「ループコマースのEギフティングは日本でも流行ります!」と得意げに語るのです(嗚呼!涙)。万が一にも(←オッサン自重)ミニ丈ニットのワンピースを「カワイイ!」気に入ってくれたら「イメージでこんなんが自分に似合うと思ってくれているんだ」と嬉しくなります。相手のことを考えていることで、少なくともギフトカードで贈るよりも、相手の心に響きます。大好きな彼氏だったら女性からセンスを合わせていくかもしれません。友人や家族でも「アイツの事を一番理解しているのは俺だ!どうせお前こんなん好きなんやろ?選手権!!」の様にEギフティングで贈ることもできますね。ただ、年頃の娘さんに父親がファッションを贈るよりは、ギフトカードが無難かもしれません。今ならお婆ちゃんから孫に贈るアグリーセーターも受け入れられますし...
Eギフティングがヴィクトリアズ・シークレットでもできるようになったら...オッサンは止めておきましょう。

後藤文俊