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Google検索ワードで振り返る2016年

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年の瀬になるとGoogleが発表するその年の人気検索ワード結果。「フィットネス・モデルになる方法」などがランクインしたのも2016年の特徴だろう。

Googleが「今年もっとも入力された検索ワード」を発表した。大方の予想どおり、「ドナルド・トランプ」「ポケモンGO」、「最新 iPhone」、そして今年他界したポップカルチャー界の伝説的人物たちの名がリストに名を連ねた。デヴィッド・ボウイプリンスの名は、トランプやヒラリー・クリントンを押さえて上位にランキングされたが、短期間に集中して検索されたのはやはり「トランプ」だった。ニュース面での検索ワード結果では、ちょうど1年ほど前に、俳優ショーン・ペンが接見してインタビューを敢行したメキシコの麻薬密売組織シナロア・カルテル最高幹部「エル・チャポ」ことホアキン・グズマンの名がある。そして、トルコとの国境近くにあるシリアの都市「アレッポ」が、2度目のアメリカ時期大統領選テレビ討論会が放映されている最中に多く検索されたのがわかる。テレビ討論会で、大統領候補ふたりに「大統領になったらシリア情勢にどう関わり、アレッポでの人道的政策をどのように打ち出していくのか」という質問が投げかけられた直後のことだ。アレッポは長年にわたり戦闘地域になっており、国内の騒乱から戦争、ロシア介入へと発展して、美しく歴史もあるシリア最古の街は壊滅状態となっている。英語圏の国々では「Aleppo」が「a lepo」と検索されるケースが相次いだ。

Googleの人気検索ワードの結果を見ただけでも、2016年が明るい話題の少ない年だったことがわかる。しかし、だからこそ人々は"今ではないいつか"の幸せムードを探し求めたのだろう。ファッション面でもっとも検索が集中したキーワードのリストで、7位には2000年代中期にボヘミアン調で自由の精神を打ち出したスタイル「ボーホー(Boho)」、8位には「90年代ファッション」、9位には「ヒッピー・スタイル」がランクインした。同様に検索回数が多かったのは、「スキニージーンズ ブーティ」という組み合わせなど。そして、Reebokとコラボレーションをしたジジ・ハディッドや、Pumaとコラボレーションを果たしたカーラ・デルヴィーニュ、自身のブランドIvy ParkでアクティブウェアをデザインするビヨンセなどがInstagram世代を刺激した流れであろう「フィットネス・モデルになるには」といった検索も多く見られた。

ビヨンセといえば、今年はヴィジュアル・アルバム『Lemonade』をリリースして、アルバム自体の出来もさることながら、その内容とパブリシティでも世間を大いに沸かせた。アルバム収録曲「Sorry」の「Becky with the good hair(綺麗な髪のベッキー)」という歌詞から、これが"夫Jay-Zの不倫疑惑についての歌"との憶測を呼び、不倫相手とされる女性が自らソーシャル・メディアの墓穴を掘る事態まで招いた。この"不倫相手"はファッション・デザイナーのレイチェル・ロイ。『Lemonade』リリース直後に、ファッション関連トレンドワードの首位に躍り出た。一方で、もとはテレビ番組『フルハウス』の子役として有名になり、現在はTHE ROW、Elizabeth & Jamesなどのブランドでファッション・デザイナーとして確固たる地位を確立しているオルセン姉妹がファッション関連の名前検索部門で2位という結果。その年間トレンドワードに「レイチェル・ロイ」の名はなかった。Google「2016年もっとも検索されたワード」のリストは、こちら


Credits
Text Hannah Ongley
Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.