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デジタル化が進む今、ファッション業界のあるべき姿とは?

 「予測不能、不透明」。この言葉を、多くの経営者から聞いた。世界経済に影響を与えるファクターが増え、かつ複雑に入り組んできたこともあるが、大方の予想を裏切る事態が続いていることが不透明感を深めている▼昨年の初頭に、英国のEU(欧州連合)離脱や米国大統領選の結果を予測した人はどれほどいたか。年初どころか、投票日の当日まで有力メディアや識者、世界中の多くの人々が、逆の結果を思い描いていた。「メディアの敗北」「従来型のマーケティング手法が通用しなくなった」と評した人がいた。SNS(交流サイト)が大手メディアを、しのぐ力を持つ時代となったとも言われる▼SNSやIoT(モノのインターネット)は、ファッションビジネスも大きく変えつつある。先が読めない時代ではあるが、技術革新は着実に進み、これが業界構造を変える原動力になることは確かだ▼時代の流れを的確に捉え、変化に機敏に対応することは成長に不可欠だ。同時に自社の特徴、強み、存在意義をしっかり認識し、変わらぬ良さや、変えてはならないものを守ることも大事なことだ。本日の新年号のテーマは「ファッションビジネスが続くために」とした。ファッションビジネスとともに歩む繊研新聞社は、報道を通じて、このことを常に追求していく。そのための研鑽を重ねたい。 (2017/01/01)