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注目ブランド「Art School」について知っておくべき10のこと

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ジェンダーを問うことからファッションを作り出すダイナミックなデュオ----Fashion Eastからも声が掛かったArt School。今注目のふたりにインタビューを行った。

"アート・スクールの生徒"という枠は、イーデン・ロウェス(Eden Loweth)とトム・バラット(Tom Barrat)には小さすぎた。レイベンズボーン大学でメンズウェアを学ぶ2年生だったイーデンと、セントラル・セイント・マーティンズで美術批評を学ぶ学生だったトムはあるパーティで出会い、すぐにお互いのうちに何かを感じた。そして恋に落ちた。そしてビジネスを共に始めた----それが「いまファッション界でもっともクールなブランド」と私たちが考えているArt Schoolだ。

二分化されないジェンダー・アイデンティティをベースにしたふたりの作品は、独特のクィア・スタイルを前面に打ち出している。だからこそふたりは最新コレクションをFashion Eastのメンズ部門で発表することに決めたのだ。もうこれ以上私たちから説明しても意味がないだろう。Art Schoolについて、Art Schoolのふたりに「知っておくべき10のこと」を聞いた。

1. ファッションの世界への入り方はまったく異なっていた
イーデン:僕は遅咲きでした。大学に入って初めてファッションに興味を持ったんですね。素晴らしいチューターに出会えて、そのひとが僕の目を開かせてくれました。
トム:僕はティーンの頃からファッションに夢中でしたね。スタイリングや、過去のモチーフの現代的再解釈といった要素に惹かれました。それを自分のコーディネイトでも試すようになり、その延長線上にあるのがこのレーベルです。

2. ファッションに関し異なるバックグラウンドを持つふたり。最初に影響を与えたミューズについて訊くと......
イーデン:イザベラ・ブロウですね。彼女の映像を見たときに衝撃を受けました。
トム:ポップスターのロリー(Lolly)ですね。

3. 公私にわたりパートナーであるということは、ふたりにとってとても自然なこと
イーデン&トム:お互いに大学2年生になる頃に、あるパーティで出会ったんです。協力しあって一緒に服作りに取り組んでいて、ひとからは「仕事もプライベートも一緒じゃ大変でしょう?」なんて言われるけれど、僕たちにとってはこれがとても自然な感じなんです。

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4. 周りのひとすべてがインスピレーション
イーデン&トム:日々出会うひとたち、日々一緒にものづくりをしてくれるひとたち----僕たちの服を着てくれるひとや、僕たちに助言をしてくれる人にインスパイアされます。違った視点を持った人たちとも手をとって一緒にものづくりができる、それが大切です。

5. ジェンダーの定義と構造を脱構築することに情熱を傾けている
イーデン&トム:トランスジェンダーのひとたちが生きる「変身」と「進化する身体」という概念に共感するところが大きいんです。僕たちふたりは「ジェンダー」の位置付けの中で違う地点にいるので、この「ジェンダー」という曖昧だからこそ重要な意味を持つ概念が、作品作りに大きな影響を与えています。

6. レーベル名をArt Schoolとした理由
イーデン&トム:「新しいものが生まれる場所」ということで「若いデザイナーふたりが実験的なものを作り出して、通常は世間が期待しない世界観を」という思いからです。

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7. 彼らの服は、対極にあるふたつの宇宙を融合した世界
イーデン&トム:僕たちは、Art Schoolの服を「退廃的ミニマリズム」と形容しています。そこには僕たちの興味をそそるすべてのものの要素が表現されていて、ひとの服の着方や、それがそのひとのパーソナリティを輪郭づけていたりする、そういったことが強く表現されているんです。誰にでも着てもらえる服を作っています。

8. 世界にアドバイスがあるとすれば......
イーデン&トム:「すべてさらけ出していいんだよ」と言いたいですね。「あるがままの自分をさらけ出せば、世間はそんなあなたを尊重してくれる」と。

9. 「自分たちの人生を映画にするとしたら、どの女優に自分を演じてもらいたい?」という問いに対する彼らの答え(ふたりとも『キャロル』好きだと発覚)
イーデン:ケイト・ブランシェットですね。
トム:ルーニー・マーラがいいです。

10. 2017年エキサイティングなプロジェクト
イーデン&トム:2017年1月、Fashion East Manでプレゼンテーションをします。僕たちはチームのメンバーとして個々に成長していると同時に、Art Schoolというレーベルとしても成長しています。こうやって今後どのようにレーベルとして変化し、進化していけるのかが楽しみです。

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Credits
Text Tish Weinstock
Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.