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【動画】知っておくべきロンドンの歴史的ファッションショー

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80年代から90年代にかけてもっとも大きな影響力を誇ったロンドンのファッション・ブランドによるデカダンスとグラマーの世界を、とくとご覧あれ。

ブロガーたちがショー会場の外に押し寄せ、会場内のフロントローにはセレブリティが並び、豪華絢爛なアフター・パーティが街中で開催されるロンドン・ファッションウィークの季節が到来した。そこで、私たちがこれから6ヶ月の間、どんな服装に身を包むことになるのかが決まってしまうのだ。ロンドン・ファッションウィークは、80年代や90年代からは大きく様変わりした----現在ほどの高級感はなかったものの、当時のファッション・ショーはとにかく底抜けに楽しかった。そこで、i-Dはアーカイブを漁り、過去30年で重要な意味を持つにいたったブランドと、それらブランドのショーを厳選してここに紹介しようと思う。多くのブランドは姿を消してしまったが、彼らが残した影響(と爆発的に表現された楽しさ)は、下のビデオで今も見て感じることができる。とくとご覧あれ!

Boy Londonのアシッド・コレクション 1988年
アイコニックなファッション・レーベルBOY LONDONを作り出したステファン・レイナー(Stephane Raynor)は、80年代の多くをイビザで過ごした。イビザとロンドンのクラブ・ライフにインスピレーションを得て作られたこのコレクションは、アシッド・ハウスの絶頂期を讃えていた。

BodyMap1990年春夏コレクション
BodyMapは、80年代のファッション・シーンを語る上で最も重要な意味を持つブランドのひとつだ。主にボディ・コンシャスな服とグラフィック・プリント、そして度肝を抜くショーで知られるBodyMap創始者スティーヴィー・スチュアート(Stevie Stewart)とデヴィッド・ホラー(David Holah)は、いつでも「ショック」と「畏敬」の要素を強く打ち出していた。

ジョン・ガリアーノ(John Galliano)が手掛けた最初のショー 1984年
ジョン・ガリアーノの功績は、ここで改めて語るまでもないだろう。Diorで一時代を築き、スキャンダルで物議を醸し、現在はMargielaのディレクターとしてまた新たな時代を築こうとしているガリアーノだが、そんな彼にも学生時代があった。セントラル・セント・マーチンズに学び、1984年に卒業した彼だが、極貧生活の中、金こそなかったが才能には満ち溢れていた。フランス革命にインスピレーションを得たLes Incroyablesコレクションを制作・発表し、このコレクションがBrownsによってすべて購入された----そこからガリアーノの快進撃は始まった。

Bernadette CorporationがICAで行なったショー
元はパーティ・オーガナイザー集団だった面々がアンダーグラウンド・ファッション集団へと変質----それがBernadette Corporationだ。90年代初期に彼らが登場すると、ファッション業界には激震が走った。メンバーのベルナデッタ・ヴァン・ウイ(Bernadette van Huy)、ジョン・ケルシー(John Kelsey)、そしてアンテク・ウォルザック(Antek Walczak)は揃って厭世的で、スポットライトを浴びることを嫌ったが、Bernadette Corporationはショーでパフォーマンスとファッション、そしてアートを織り交ぜるその手法で広く知られる存在となった。彼らはチャリティ・ショップで見つけたグッズをコレクションに用いることで当時のコンテンポラリー・カルチャーを強く反映する作品を世界に見せ続けた。その様子はこちら。

Katherine Hamnett1985年と1991年
キャサリン・ハムネット(Katherine Hamnett)は、イギリス・ファッションにおいて「真の開拓者」と呼ばれるにふさわしいデザイナーのひとりだろう。彼女が政治的メッセージを配したTシャツを作ったことで、「胸にメッセージを着る」という政治活動の手法がファッションの世界に生まれ、定着したのだ。Tシャツの他にも、ハムネットは80年代から90年代に生まれたファッションの中でも最も素晴らしい既製服を作りだしながら、一方で、より倫理的で継続可能なファッション界のあり方と人種差別の撲滅、そして核放棄の世の中を訴えた。レジェンド!

Duffer of St. George 1992年
Duffers of St. Georgeの創始者、エディ・ブレンダーガスト(Eddie Brendergast)、バリー・シャープ(Barrie Sharpe)、クリフォード・ボウエン(Clifford Bowen)の三人は、80年代のストリートウェアに革命を起こした。ロンドンのソーホー、ダーブレイ・ストリートにあるショップは、ロンドン・ファッションの新たな才能が集う場所となった。リンクは、『The 5th Circle』と名付けられたショーのクリップ。国立劇場で開催されたショーにバリー自身がコメントを残している。ぜひ古き良きあの時代を追体験してほしい。

ジョン・メイブリーとリファット・オズベックによる映像作品 1989年
映画監督として世界にその名が知れ渡る前、ジョン・メイブリー(John Maybury)はセントラル・セント・マーチンズの学生だった。同級生であるデザイナー、リファット・オズベック(Rifat Ozbek)とのコラボレーションで作り出されたこのコレクションは、1989年のロンドン・ファッションウィークで上映された。i-Dでも表紙を飾ったことのあるモデル、ヤスミン・ル・ボン(Yasmin Le Bon)が万華鏡のような色世界に踊る姿を見てほしい。

クリストファー・ネメス『Hard Work』 1994年
デザイナー、クリストファー・ネメス(Christopher Nemeth)は、80年代ロンドン・ファッション・シーンにおいてキー・パーソン的存在だった。80年代ロンドンのファッション・シーンは、1986年から1989年まで存命だったスタジオ/ショップHouse of Beauty and Cultureを中心に盛り上がりを見せていた。そしてネメスはそのHouse of Beauty and Culture創始メンバーのひとりだった。この1994年の『Hard Work』は、ネメスが後に拠点を置いた東京で開催されたショー。このショーで、写真家のマーク・レボン(Mark Lebon)とスタイリストのジュディ・ブレイム(Judy Blame)とコラボレーションを果たした。ネメスはジュディとともに数々のユニークな服を作り出した。

ジョー・ケイスリー・ヘイフォード 1991年秋冬コレクション
Casely Hayfordが父と息子のデュオ体制となる以前、父ジョー・ケイスリー・ヘイフォード(Joe Casely Hayford)はすでにロンドンで讃えられるデザイナーだった。モデルたちがブラックのレザーやレッドのセパレートでランウェイを闊歩するこの1991年秋冬コレクションを観ても想像がつくだろうが、彼のショーのショーは毎シーズン、チケット入手が困難を極めた。

Credits
Text Lynette Nylander
As chosen by Max Clark
Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.