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個性のない商材が増えている?

 婦人服専門店を訪れると昨今の売れ行きの悪さを嘆く声が頻繁に聞かれる。売れない要因をたずねると、ブランドが違っても代わり映えせず、個性のない商材が増えていると指摘する店が多い。

 ファッションは個性を楽しむもの。アパレルが他社と代わり映えしないと見られることは大きなマイナスだ。このマイナスを生み出す要因の一つは売れ筋への強い依存がある。かつて売れていたものをこぞって見習うことで変化を緩め、同質化を招いてはいないか。またトレンド予測をすでに人気の集まっている雑誌やサイトに頼るのも結果的に同質化に向かわせる。そうして見慣れて売れないものの大量供給を生む。

 売れるか分からないものを商品化するにはリスクを伴う。だがリスク回避を優先させるばかりに独自性の創造への執念が薄まり、変化を他に頼っていては、ファッション企業として胸を張れなくはないか。婦人服業界にとって3月は展示会の最盛期。ほとんどは新商品の提案が最重点だろう。改めて個性の発揮という点に注目したい。(樹)(2017/03/16)