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ニューヨークのファッション工科大学FITで「サステイナブルビジネス」の協議会開催

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【ニューヨーク=杉本佳子通信員】ニューヨークのファッション工科大学(FIT)で、第11回サステイナブル・ビジネス&デザイン・コンファレンスが開催された。

 冒頭は、ギャップのP・A・C・E(パーソナル・アドバンスメント&キャリア・エンハンスメント)プログラムが紹介された。07年に創立されたこのプログラムは、ギャップの服を作っている女性たちの生活とキャリアを向上させる目的で実施されている。現在までにインド、スリランカ、中国など世界中で5万5000人の女性たちの教育をしてきた。

 内容はコミュニケーションスキル、財務用語、時間やストレスの管理、人権、公衆衛生などで、10カ月かけてコースを終了する。読み書きができない場合は異なる方法で教え、同じ国でも都市と地方によって異なる問題があればそれに見合った内容にしていくという。

 P・A・C・Eのバイスプレジデントのカインドレー・ワルシュ・ローロー氏は、「彼女が変われば、彼女の家族も変わり始める。より生産的になり、より昇進するようになる」と語り、このプログラムが受講者本人の意欲と定着率の向上のみならず、周囲にも良い影響を与えていると説明した。

 一方、FITの校舎の屋上で染色に使う植物を育てていることも紹介された。4年前に学生たちがインディゴを育てたいと希望して始めた。今はヒマワリの種、パープルバジル、マリーゴールドなどが栽培され、毎年秋に収穫されて、学生たちのプロジェクトに使われている。生態系の観点から、在来種を選んでいるという。(写真も)