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5千匹の金魚が泳ぐ「アートアクアリウム展」東京・日本橋で開催

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 水中の世界と人間の住む世界には大きな隔たりがある。だからこそ、憧れが募る。そんな想いを空間でデザインとして昇華させているのがアクアリストの木村英智さんだ。独自の水槽デザインと高度な水質調整で、魚の優雅な姿とインテリアを融合させてきた。

 そんな木村さんの「アートアクアリウム展」が今年も開かれている(〜9月24日まで)。会場は地下鉄三越前駅から直結のコレド室町だ。テーマを「江戸・金魚の涼」として、江戸の町に根付いた金魚鑑賞の文化を表現する。金魚の数は昨年の1.7倍だそうで、約5000匹が泳ぐ。

 本展の面白さは、人間がつくりあげた優雅な空間に、魚たちの無作為の動きの美が交わるところだ。魚群がさっと動くたび、目が離せない美しさが生まれる。


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 会場に足を踏み入れると内部は暗く、魚たちの姿が幻想的に浮かび上がる。12種の展示が展開されているが、その中から筆者が心引かれたポイントを紹介しよう。まず奥に向かう回廊では様々な金魚たちが、壁面から凹凸と飛び出た水槽で舞い泳ぐ。


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「プリズリウム」は多面体にカットされた水槽の中に熱帯魚が泳ぐ。金魚と海の魚が地上では同じ空間に存在するというシチュエーションがドラマティックだ。


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 「華魚撩乱」は新作の一つ。上部を覆わないひな段型の水槽で、真っ赤な金魚が泳ぐ。横からの上からも眺めることができるが、豪華絢爛なだけではなく、遠い懐かしい夏の日を思わせるノスタルジーも感じさせる。


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 また「金魚の聖母」と題し、イタリアのガラスブランド「ベニーニ」の特製金魚鉢も披露された。今年のミラノサローネでも注目ブランドの一つだったが、その期間中に木村氏とベニーニのコラボが決定。4月から急ピッチでデザインと製作が進められた。金魚鉢のガラス作品は、日本の輸入元クライス&カンパニーから販売も予定している(約120万円前後を予定)。


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「水中四季絵巻」は横8m×縦2mの映像の中を、錦鯉が泳ぐ。リアルな生き物と日本の四季を表現した映像の交わりは圧巻だ。

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 「花魁」は世界で一番大きな、2m四方の金魚鉢。約1000匹の金魚が泳ぐ様は、遊郭の女たちの華やかな姿を思わせる。

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 本展のオープン時間は23時30分まで。食事の後にぶらりと寄れるナイトアクアリウムとして楽しめる。週末の20時以降は生ライブとドリンクの販売も行い、幻想的なクラブのように過ごすこともできる。

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ダイナーズクラブ アートアクアリウム展2012&ナイトアクアリウム
開催中〜9月24日
会場/東京都中央区日本橋室町2-2-1コレド室町5階
日本橋三井ホール
TEL03-5569-8179

取材/本間美紀