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【デザインタイド トーキョー現地レポート1】Coca-Cola "Bottleware"

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 10月31日(水)、ついに幕を開けた「デザインタイドトーキョー2012」。その中核ともなっている東京ミッドタウンのメイン会場において、コカ・コーラのコンツアーボトルを題材にした注目のエキシビションが開催中だ。

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「Coca-Cola "Bottleware"(ボトルウェア)」と題されたこのエキシビションは、くびれたボトルのシルエットで1886年の誕生から125年以上もの長きにわたり世界で愛され続けている「コカ・コーラ」のボトルをテーマに、新たな観点でのリサイクルを提案するというもの。世界的な活躍が注目されるデザインオフィス「nendo」とのコラボレーションにより、リサイクルのさらに先を考えた"価値を変換する=アップサイクル"の概念を提示。すでにリサイクルを繰り返されボトルとしての役割を終えたコンツアーボトルを100%再利用して、新たな機能を持たせたプロダクト「ボトルウェア」が誕生するまでのストーリーが展示されている。

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 「コカ・コーラの誕生の地である米国・ジョージア州の森に由来する、"ジョージア・グリーン"と呼ばれる独特の緑がかったガラス色と、ガラスの中に見える細かい気泡や歪みこそが再生ガラスの魅力だと捉え、それを活かしたシンプルな形状にしたいと思う一方で、どこかコンツアーボトルの面影を感じさせるものにしたいと考えた」と語るnendo代表・佐藤オオキ氏。完成した「ボトルウェア」は、まさしくコンツアーボトルのイメージをそのままテーブルウェアに置き換えたと思えるほどに潔くシンプルな解釈で表現されている。しかし、およそ8ミリほどはあると思われるリムの厚さや、ほどよく手になじむあたたかい丸みのあるフォルム、丁寧に研磨して仕上げられたガラスのテクスチャー、あえて底面に施したナーリングと呼ばれる衝撃緩和のための突起など、様々なこだわりが一見では気づかないほど奥ゆかしくディテールに散りばめられている。

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この「ボトルウェア」を実現させた陰の立役者が、製造を担う青森のガラス工房・北洋硝子株式会社の職人たち。北洋硝子株式会社は青森県を代表する伝統工芸品"津軽びいどろ"の指定工場のひとつで、1949年の創業時より「宙吹き」と呼ばれる伝統的な技法を用いて漁業用の浮玉を製造している。今回は彼らの伝統的技法ひとつである「型吹き」を用いて、手吹きならではの風合いを生み出しながらnendoのデザインを忠実に再現。一般的な津軽びいどろの何倍もの厚さを均一に手吹きで仕上げる作業はまさに職人技で、この道何十年の熟練でも1日2~3個の製造がやっとの日もあるという。

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さまざまなアイデアと技術、ストーリーを織り込んで生み出された「ボトルウェア」、計5アイテムのシリーズは、10月31日よりライフエディトリアルショップ「シボネ青山」で先行販売が開始されている。また、11月1日~3日(11:00~27:00)の3日間は、外苑いちょう並木にあるカフェ「SHARED TERRACE」において、「ボトルウェア」を実際に体感しながら食を通して国内外のクリエイターと交流できるイベント「SHARED(シェアード)」が開催される。

 「デザインタイドトーキョー2012」メイン会場を起点に、ボトルウェアを「見て、買って、体感する」ことができるエキシビション&イベントの詳細は、公式サイトでも公開中だ。


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「DESIGNTIDE TOKYO 2012」
会期:2012年10月31日(水)~11月4日(日)11:00~20:00(最終入場19:30)
会場:東京ミッドタウン・ホール(メイン会場)、東京都内各所(エクステンション会場)

取材:松浦明 撮影/宮永智基

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