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POPEYE9月号は「チープシック特集」

ブランドファッション通信

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■POPEYEで語るチープシックとは

チープシック。この言葉が改めて出てきたのは、2008年あたりのファストファッションブームのとき。ファッション誌ではバリューブランド服という言葉と同等の意味合いで捉えられていたのを憶えています。

ところが、以前にもご紹介したこの書籍『チープシック』は、もともと安さだけの勝負ではなく、物を選ぶ視点において読者を唸らせる内容で40年間愛され続けているもの。シティーボーイの着こなしという視点で新しくなったPOPEYEとマッチする内容として取り上げられているのかなと思っています。


■安くて洒落た服だけがチープシックじゃない?

ファストファッションがもてはやされていた時代は、安くて洒落た服としてチープシックの1つの顔になっていましたが、今ではそれだけではないと。

この書籍の著者達カトリーヌとキャロルの言葉で、

『あなた自身が、自分のために自分で作り出す服装のスタイルについて書いてみたのが、この本です。ファッションメーカーに命令されて服を着ること時代はもう終わっています。自分がなにを着ればほんとうの自分になれるか、どんなスタイルをすれば自分がひきたつのか、もっともよく知っているのは、何と言っても自分自身です』

この言葉からもあるように、ファッションをもっと自由に楽しむことや、楽しむためのメリハリのきいたお金の使い方を指南してくれている本がチープシック。「完璧なTシャツ5枚と、やはり完璧なジーンズが3本あれば、相当なあいだ幸せでいられます。」なんていう名言もあります。


■チープシックの人気の継続

1977年に日本ででた邦訳版は、2013年で16刷という。30年以上にわたり、毎年数百から数千部単位で売れているそうです。これはすごいですね。栗野宏文氏、ポールスミス氏らもこの本について語っていますが、今読んでもすごくいいという感想は同じ。現代に通用するところがベーシックでクラシックなところなのでしょうか。


■チープシックは若者を押し付けるファッションから解放した

POPEYEで、毎度記事を書いているグレンオブライエン氏や、デザイナーの高田賢三氏、ピエール・フルニエ氏が登場。1970年代から、もう活動していた彼らが言うにはチープシックは1つのカウンターカルチャーみたいなところがあると。1970年代オートクチュール(高級注文服)からプレタポルテ(既成品)がシフトしたけど、若者はそれさえも敬遠して上から降ってきたものを受け入れることを嫌がる。

そして、自分達の自由なセンスでミックスして着こなしはじめた。同時多発的にムーブメントが起こり互いに影響を及ぼしたと。ヒッピーやパンクなんかはその影響を受けているかもしれない。

■著者、翻訳者は語る

なんと徹底しているのか、POPEYEが『チープシック』の著者である、カトリーヌとキャロル、翻訳者である片岡義男氏にインタビューをおこなっています。

カトリーヌいわく、チープシックのコンセプトは、

1、長い間着られるクラシッククオリティ(定番スタイル)をみつけること。カラフルはそれから。

2、シンプルさ、実用性、クリエイティブさ、健康的な体、ファッションに振り回されない自立性をもつ。

3、今持っている服や、いつかは買いたいと思っている靴などに合うものだけ買うこと。

他の詳細は、ぜひご自分で御覧ください。ボリュームあって読み応えあり。今月号のPOPEYEも濃い。オススメです。

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