パリ在住ジャーナリスト

第14回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展 6月開催

 隔年で開催される「ヴェネチア・ビエンナーレ建築展」が、6月7日〜11月23日迄開催される。

今展のテーマ、『Fundamentals(ファンダメンタルズ)』の総合キュレーションを担うのは、建築家のレム・コールハースである。3月中旬、パリで行われたプレスカンファレンスで、その抱負を語った。

 3部から構成される『Fundamentals』は、まず、1914年からの100年間で、現代社会が垣間みてきた変化や発展が、各国で異なるものの、近代化が本来の独自性を画一化させたAbsorving Modernity 1914-2014。各国のパビリオンに一貫したテーマを与える。また、建築空間に使用される、床、壁、天井、扉、階段、窓、ファサード、廊下、バルコニー、エレベーターなどのエレメントだが、技術の進化に応じて、全く異なる造形を持つこともありうる。伝統建築やスタンダードとは何か?を問いかけるようなElements of Architecture。

Monditaliaでは、イタリアが開催国であることから、イタリアを「原理」国として捉え、政治、経済、宗教、産業、テクノロジーが互いに交じり合いながら、将来の可能性を導きだす表現に挑戦する。世紀ローマ時代5世紀に描かれた地図、タブラ・ペウティンゲリアナが、アルセナール会場の背景となる。そして、会期中に時期をずらして開催される、現代バレエ、映画、劇、音楽のビエンナーレやフェスティヴァアルも取り込んだ演出を、アルセナール会場では考案する。

 コールハースの歯に衣着せぬ、しゃきしゃきとした切り味の良い話し振りは、フランス人も顔負けのフランス語と英語を巧みに使いこなす。建築家になる以前、ジャーナリストと脚本家でもあった才能が、しっかりと根付いている姿である。2008年には、タイムズ誌が発表した世界に影響を与える100名の1人に選ばれている。考えのまとめ方、プレゼンテーションの要領も見習う点ばかりである。

 今年のビエンナーレは、ぜひ足をのばしたい。

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Monditalia - Corderie - Map

14. Mostra Internazionale di Architettura - Fundamentals

la Biennale di Venezia

Corderie, Arsenale

Courtesy la Biennale di Venezia

Copyright Rem Koolhaas


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©Kaoru URATA

浦田 薫