Fumitoshi Goto

アメリカで急増中、生ビールの量り売り「グラウラー」の魅力とは

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■スーパーマーケットでは穀物やキャンディー、ハチミツ、オリーブオイル等の量り売りは一般的になっている。ここ最近スーパーマーケットで増えてきているのが生ビールの量り売り「グラウラー(growler)」だ。グラウラーとは量り売りの空瓶を意味し、通常の缶ビール(12オンス)サイズの5倍となる64オンスと32オンスの酒瓶にビールを入れてもらうサービス。グラウラーのビールが空になれば洗って、グラウラー・ステーションでリフィル(継ぎ足し)してもらうのだ。スーパーマーケットではホールフーズが2006年からビールを提供するバー「タップルーム」でグラウラー・サービスを始めた。ここ数年のクラフトビール(地ビール)ブームでホールフーズだけでなく、大手スーパーマーケットチェーンもグラウラー・ステーションを店内に設け、地ビールの量り売りサービスを拡大させているのだ。アルバートソンズでは「グラウラー・ステーション・エクスプレス(The Growler Station Express) 」をオハイオ州などに設置し地ビールの量り売りを始めている。テキサス州に展開するHEBもセントラル・マーケットで2年前からグラウラー・ステーションをテストしており、現在はセントラルマーケット全店に導入している。スーパーマーケット最大手クローガーも、クローガー・マーケットプレイスなど一部店舗にグラウラーステーションを設けている。オハイオ州オークリーに10日オープンした4,060坪となるクローガー・マーケットプレイスでは、グラウラー・バー(The Growler Bar)があり12種類の地ビールのリフィルを行っている。

ビール醸造者協会(Brewers Association)によると、今年上期(1月~6月期)の地ビールの生産量は1,220万バレルに達し、前年同期比で16%の増加となった。時ビール人気でスーパーマーケット内でのビールの量り売り「グラウラー」がさらに増えると予想される。

トップ画像:店内に醸造所のあるホールフーズ(ヒューストン・ポストオーク店)のバー。このバーからビール醸造所が覗ける間取りとなっている。画像では白い栓のついたグラウラーを並べてあるのが見える。

15年8月4日 - 【ホールフーズ】、夏だ、ビールだ、地ビールだ!スーパー自ら醸造した地ビールを拡大?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ビールも新鮮さが命。グラウラーによるビールの量り売りといっても、持ち帰ったらすぐに冷蔵して、10日~14日以内に飲み干さないといけないようです。一度栓を開けたら、翌々日まで残さないことも肝要です。水のようにビールを飲む人にはいいでしょうが、そうでなければパーティ用ですね。で、空になった瓶は熱湯ですすぎ洗いし、干しておきます。結構、面倒なんですが、それでも地ビール人気でグラウラーも人気が高まっています。なぜかというと、地ビール業者の多くが零細企業で、タップ(ビールサーバー)でしか提供していないためです。タップルームで美味しい地ビールを見つけても、家に持ち帰って飲めなかったからです。それでホールフーズが10年ほど前から一部タップルームでグラウラーでの販売を始めたのです。今ではアルバートソンズやクローガーまで、グラウラーで提供するようになったのです。
グラウラー・バー、グラウラー・ステーションがスーパーで続々と導入されます。

後藤文俊

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