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"雑誌ヲタク"元書店員が選ぶ「今月この雑誌!」-9月編-

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 雑誌ヲタクの元書店員である編集部インターンMが、9月発売(8/26-9/25発売)の雑誌を読みあさり、9月発売の雑誌のハイライトや、目を見張るほど素晴らしい企画、さらには独断と偏見で「今月のベスト・オブ・マガジン」まで決めてしまう本企画。雑誌の影響力が弱まってしまっていると言われる今日このごろですが、だからこそ雑誌もこだわり抜いたページを打ち出してきます。そんな雑誌の細かいところまで、ヲタク目線で解説します。

<今月の雑誌業界ハイライト>

◼「an・an」Kindle版 佐々木希の画像カットで出版元が謝罪

ファッション誌「an・an」9月9日号のKindle版が画像をカットして配信されていた問題で、出版元のマガジンハウスは17日夜、公式文書で謝罪しました。アマゾンでは内容に不満を持った購入者から批判の声が上がり、「品質上の問題」で販売中止に追い込まれていました。

◼︎月刊GOETHEの弟版「YOUNG GOETHE」発売 表紙は内田篤人

ビジネスライフスタイルマガジン雑誌「ゲーテ(GOETHE)」(幻冬舎)10月号の増刊として、「ヤング・ゲーテ(YOUNG GOETHE)」が9月10日に発売されました。「求められる男になる!」をテーマに掲げた「ヤング・ゲーテ」では、ファッションやライフスタイル、 経営者インタビューなど様々なコンテンツを特集し、会社や組織などあらゆる環境に適応するスキルアップ術を公開しています。

◼︎ティーン向けファッション誌「ピチレモン」が休刊 ブランドは継続

ティーン向けファッション誌「ピチレモン(Pichile)」が、10月31日発売の12月号をもって休刊することが発表されました。「ピチモ」の愛称で親しまれている出演モデルからは、これまで宮崎あおいや長澤まさみら有名女優も輩出してきました。ブランドは、書籍シリーズ「ピチレモンブックス」や企業とのコラボレーションで継続するそうです。

◼︎書泉ブックマートが9月末で閉店 老舗書店の閉店相次ぐ

東京・神保町の「書泉ブックマート」が、9月30日をもって閉店するとのこと。同書店は、アイドルやアニメ、鉄道、格闘技に関連する書籍を販売するほか、アイドルや女優がイベントを行う"聖地"としても知られています。今年は、南青山の 嶋田洋書が閉店を予定しており、7月にはリブロ池袋本店と茅場町にあった古書店 森岡書店も店舗を閉店するなど、都心の老舗書店の閉店が相次いでいます。

<今月注目の雑誌!>

今月はファッションブランドの秋冬立ち上がりと重なることもあり、どの雑誌もボリューム満点の中身となっています。その中でも、ファッションやその裏のカルチャーを深掘りしている「濃い」雑誌をピックアップしました!

◼︎スペクテーター(spectator)Vol.34 「ポートランドの小商い」

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ポートランド旋風が日本でも落ち着きつつある中、「このタイミングでポートランド!?」と最初はびっくりしましたが、中身の充実度はピカイチ。ポートランドでビジネスを行う起業家へのインタビューを中心に構成されています。
「どうして今レコードなのか? DIYなのか_ クラフトビールなのか?」そういったポートランドブームの奥の奥が、仕掛け人である起業家の想いに重ねて伝わってきます。日本に輸入されているポートランドのおしゃれな部分だけではなく、ビジネスを行う起業家たちのリアルな声を知ることで、俄然ポートランドに興味がわく特集だと思います。

◼︎ブルータス(BRUTUS)10/1号 「LOVE beyond FASHON -服に愛。-」

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ブルータス恒例の、年に2回のファッション特集。今回は「服に愛。」ということで、シャツ、ニット、アクセサリーなどジャンル別に、その服を愛する人が熱くマニアックに語っています。
その中でも特に注目だったのが、ドリス・ヴァン・ノッテンへのインタビュー、そしてフライ、ヴァレンティノ、ビズビムなどの制作現場のレポートです。こういった有名ブランドの制作現場を知る機会はなかなか無いですし、貴重な記事なのではないかと思います。服の紹介やスタイリングに留まらず、その制作現場まで深掘りしている今回のブルータス、「服に愛のある」人は一読の価値ありです。

◼︎フイナム アンプラグド(HOUYHNHNM Unplugged)ISSUE 02「ハックルベリー・フィンを知ってるか?」

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特集名ではなかなか中身を予想できない今回のフイナムアンプラグドですが、アウトドア大特集となっています。しかも、「かなりガチガチの」アウトドア特集です。
「趣味はアウトドアです!」なんてレベルではありません。特集の中身は、「山での暮らし」「バンでの生活」「トレイルランニング」など、ハードに本気でアウトドアを楽しむ人のための特集になっています。その中で紹介されているアイテムも、機能性を追い求めたアイテムが並んでいるためか、聞いたことの無いブランドばかり。アウトドア方面では有名なのかもしれませんが、こういったアイテムがファッション誌で紹介されると新鮮に映ります。「普通のファッション誌のアウトドア特集なんて生ぬるい!」と思っている人に是非おすすめしたい一冊です!

<今月のベスト・オブ・マガジン>

◼︎アンドプレミアム(&Premium)11月号 「スタンダード」

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ミニマリストの登場や、消費の傾向の変化、そしてノームコアのトレンドもあってか、「スタンダード」特集をする雑誌が増えてきたように思います。
そんな中でアンドプレミアムの「スタンダード」特集は何が良かったのか?ということですが、例えば「コートならこれを着ろ!」といった提案が本誌では見られませんでした。その代わりに、「◯◯さんにとってのスタンダード」といった切り口で、いろんな人のスタンダードが紹介されていました。「人それぞれのスタンダードがあっていいんじゃない?」という姿勢を打ち出している特集となっていて、読んでいて気持ちが良かったです。
また、ファッションのみに関わらず、日用品、食品、家具、道具など他ジャンルに渡るスタンダードが提案されていたのも、読者としては嬉しいところでした。本誌を読み終わった後に「自分にとって『上質で、ずっと愛着が持てるもの』とは何だろう?」と考えてみるのも楽しいかもしれません。

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