Fumitoshi Goto

スターバックスがNYエンパイア・ステート・ビルに限り配達サービスのテスト開始

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在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■カフェチェーン最大手のスターバックスは13日、ホットコーヒーやフードなど一部メニューの配達サービスを始めた。ただし、サービス対象はニューヨークのエンパイア・ステート・ビル内の入居テナントのみ。同ビルに訪れた旅行者や訪問者からの注文は不可となっている。バリスタの制服の色から「グリーン・エプロン・デリバリー(Green Apron Delivery)」と名付けられた出前サービスの手数料は一律2ドル。最低発注量など最小注文の条件はなく、最大で15品目までの配達が可能だ。なおチップについては言及されていない。利用者は同社のモバイルアプリにある「モバイル・オーダー&ペイ(Mobile Order & Pay)」から注文し決済すると、ビル内に入居しているオフィスのレセプション(受付)などに注文品が30分以内に届けられる。103階建てのエンパイア・ステート・ビルには、75階にわたって事務所など150のテナントが入居している。スターバックスは配達サービス対象者を同ビル内で働く1.2万人に限り、またメニューを絞ることで配達の試験導入を可能としたようだ。
スターバックスは今年末までにオンデマンド宅配サービスのポストメイト(postmates)と提携し、シアトルで宅配サービスのテストを始める。同社は先月、全米の直営店でアプリから注文してお店で受け取れるサービスを展開している。

15年9月23日 - 【スターバックス】、全米の直営店でアプリ注文!毎日ラテで家を売る自動リロードとは?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。当社のクライアントの中には、ホテル予約を依頼する方もいます。参加者が5人以上となれば、コンサルティングセミナー用にホテル内のボーディングルーム(会議用の小部屋)から、大人数ではバンケットルーム(大部屋)の手配を行います。会議室の大小にかかわらず、クラスルームスタイルでオーダーすると多くの場合、飲料水とグラスぐらいは無料でついてきます。一方で会議室のケータリングで、高額となるのがコーヒーの用意です。参加人数にもよりますが、コーヒーを用意してもらうとサービス料込みで一人当たり10ドル近くすることもあります。ビジネスですからホテル・ケータリングが高額でもしょうがありません。で、ほとんどのクライアントは「コーヒーは必要なし」でOKです。多くのホテルでは毎朝、ゲストにコーヒーを無料で提供しています。カフェインを切らしたくない参加者には、それを利用してもらっています。

⇒スターバックスは先月、全米の直営店でアプリから注文してお店で受け取れるサービスを始めました。そしてこの度はニューヨークのエンパイア・ステート・ビルに限ってですが、デリバリーを始めたのです。メニューも限られますが、手数料は1回一律2ドル。今後はシアトルでポストメイトと提携し宅配サービスを始めるとのこと。コーヒーの出前は人口密度の高い場所から、オンデマンド宅配業者の力を借りて、試験運用で始めていくのでしょう。そう遠くない将来、ホテルのケータリングを利用しなくても、コーヒーをホテルの会議室に持ってきてもらうことも可能となります。スターバックスの宅配サービスが当たり前となる頃、消費者の意識も変化しています。スターバックスの宅配が日常的にできる頃、スーパーマーケットの惣菜デリバリーについてもお客は可能だと期待します。少なくともオフィスが集まるダウンタウンにあるスーパーでは、顧客からの声は大きくなっていくでしょう。オースティンにあるホールフーズ本店ではすでに行っていますし。
「購買行動を変えていく顧客は、いつも正しい」のです。うちはスーパーだからできませんとは言えないのですね。

後藤文俊

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