Kensuke Kojima

家電量販店の「店内撮影OK!!」、アパレル店も見習うべき?

小島健輔

小島ファッションマーケティング代表

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先週金曜の日経MJ一面は『店内撮影OK!!』と見出し、家電量販店などが顧客のSNSアクションを盛り上げるべく店内撮影を解禁した事を特集していた。かつてはライバルに価格が漏れるのを警戒していた家電量販店は『ネットと店頭の価格を合わせたので隠す意味が無くなった』『隠すというのは店側の論理。撮影させないデメリットの方が大きい』と言い、家具量販店は『客がしたいことをさせないのは小売のエゴ。SNS時代は客が客を呼んでくれる』と言い切っていた。それにしても、日経MJの最近の一面特集は目の付け所がユニークというかSNS感覚というか、目から鱗の記事に注目させられる事が多い。

アパレル店はもちろん百貨店や量販店も未だ'店内撮影厳禁'で、イトーヨーカドーなどメモにさえ目くじらを立てる店長がいるそうだが、誰もがスマホ片手に店内で情報を検索したりECにアクセスしたりFaceBookやインスタグラムを投稿する今日、'店内撮影厳禁'は非現実的だし、顧客のSNS拡散アクションを妨げては集客効果に水を差してしまう。オムニチャネル商戦に遅れをとらない為には価格どころか在庫情報までネットで開示するのが必須となり、ランウェイシーンがライブ公開されたり直後にネットに溢れる昨今、店内撮影を妨げる意味はもはやなくなったのではないか。

そんな中、ギョーカイの総合展示会などが未だ'撮影禁止'なのは自ら情報拡散を妨げるラッダイト感覚を否めないし(そこまでクリエイティブでもないでしょ!)、オムニチャネル戦略を掲げる大手流通グループが'撮影禁止'に固執するのはSNS時代の消費者感覚やオープン・ネットワーク感覚を欠く時代錯誤にしか思えない。ギョーカイ経営層の意識改革が問われよう。

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