Fumitoshi Goto

【動画】イケアのYouTubeチャンネルが成功している理由とは?

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■家具販売最大手のイケアは、同社のYouTubeチャンネルでリアリティ番組シリーズ「イケア・ホームツアー(Ikea Home Tour)」を放送している。3分~5分のビフォー・アフター番組は、一般の募集から「ホームツアー・スクアッド(Home Tour Squad)」と呼ばれるイケアで働くスタッフが依頼宅に訪れて、イケア商品でお部屋のメイクオーバーを行うのだ。2014年4月の開始から、すでに30回近くの番組をアップロードしている。YouTubeチャンネルにはメインとなる番組の他、依頼主のインタビュー(感想)や商品紹介とワンポイントアドバイス、撮影の舞台裏やNG集のアウトテイクなどもあり、リアリティを増す工夫がされている。また、メイクオーバーで使われた商品はYouTubeの専用チャンネルやピンタレスト(pinterest.com/IKEAUSA/ikea-home-tour-makeovers/)で閲覧でき、ホームツアーの特設サイト(hometourseries)では商品を購入することも可能となっている。

3シーズン目となるホームツアーの総再生回数は3,400万回に達しており、2015年秋~2016年夏にかけてアップロードされたビデオも、690万回以上の視聴となっている。イケアの調査によると、ホームツアー視聴者の20%が4本以上のビデオを閲覧しているコアビューアーとなる。ビデオを視聴した人の94.9%は他の人にイケアを推薦しているという調査結果もあり、コンテンツとして成功事例となっているのだ。最近ではローカル局のニュース番組でもホームツアーが取り上げられている。

イケア・ホームツアー207では、ミズーリ州カンザスシティ郊外に住む依頼者のベッドルームとクロゼットをメイクオーバーしている。3人の小さな子供をもつマーブル夫妻のベッドルームとクロゼットは衣類や靴が溢れ、整理も上手くできないような状態なのだ。マーブル家に訪れたホームツアー・スクアッドが悩みを聞きながら近くにあるイケアから収納家具を調達、メイクオーバーする。実はこの回では、ローカル局のニュース番組がライブ中継を行っていた。メイクオーバーは完了し、お披露目の直前でワクワクしているマーブル夫妻がテレビ出演となっていた。

イケアのコンテンツがテレビでも紹介されることで視聴者が増え、商品の購入に結びついている好事例となっている。

トップ画像:ミズーリ州カンザスシティ郊外に住むマーブル夫妻にインタビューするローカル局(fox4kc)のニュースレポーター。メイクオーバーも終え、マーブル夫妻にお披露目直前でニュースレポーターも興奮気味だ。

イケア・ホームツアー207では、ミズーリ州カンザスシティ郊外に住む依頼者のベッドルームとクロゼットをメイクオーバーしている。3人の小さな子供をもつマーブル夫妻のベッドルームとクロゼットは衣類や靴が溢れ、整理・整頓も上手くできないような状態なのだ。マーブル家に訪れたホームツアー・スクアッドが悩みを聞きながら近くにあるイケアから収納家具を調達、メイクオーバーする。無論、商品すべてが無料だ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤はYouTubeに、ピアノやギターを弾いている動画15本をアップしています。今年5月に入る直前で、アップした動画の総再生回数が125万回を超えました。1本目の動画をアップしてから100万回を超えるのに5年程度かかりましたが、100万回突破からわずか6ヶ月で125万回以上の再生となったのです。このペースでいけば向こう1年と半年で200万回を突破しそうです。趣味とはいえ、より多くの方にアップした動画を視聴していただいていることを素直に嬉しく思います。コンサルティングを生業にしていると云っても人にはあまり響きません。趣味はギターやピアノといってもスルーです。が、YouTubeにアップした演奏を見せると反響が大きく、興味を持ってもらえるようです。少なくとも下手な演奏ではないので、何度も見てもらえているようです。音楽は世界共通の言語ともいいますが、後藤の楽器演奏で豊な気持ちにもなるようです。これがコンテンツなんですね。

⇒例えば「海の上のピアニスト~『愛を愛でて(Playing Love)』」では「素敵ですね~奏でたい~」「Thanks for these emotions♪(感動をありがとう♪)」「これはすごい...」「great(凄い)?」「弾ききっていますね。素晴らしいです」「oh,god, so touching(ワォ、とても感動的)」「この雰囲気良いですね」「映画のシーンかと思っていました!?」とコメントをいただいています。コンテンツとは感動したり、人の気持ちを豊かにしたり、生活の質を上げたりするものなんですね。このコンテンツがないとモノが売れなくなってきているのです。なぜならばモノあまりの時代になっているからです。モノのない時代に育った方は特に、モノによる生活の豊かさを追求してきました。でもコモディティ化が進むモノあまりの時代になり、本当の豊かさはモノではないと多くの人が気づいているのです。モノから感じる豊かさとは、モノに乗っかっている付加価値情報なんですね。心に響いたり、役にたったりする付加価値情報がコンテンツということです。

⇒コンテンツが魅力的になればなるほど人に伝わる速度が速くなるのです。YouTubeチャンネルのリアリティ番組シリーズ「イケア・ホームツアー(Ikea Home Tour)」はコンテンツの成功事例となっています。3分~5分のビフォー・アフター番組には共感や感動、生活の質を上げるアイディアまで動画に織り込まれています。イケア・ホームツアー208では地下室の仕事部屋をメイクオーバーする動画ですが、高さを調整できるデスク(Bekant)が使われています。後藤もこのデスクを使っていて、健康のため立って仕事をしています←こんな風に「自分も使っていますよ」と公に言いたくなるのです。また仕事用の引き出し(Galant)も紹介されているのですが「引き出しをぴしゃりと閉めてみてください」とやってみてもゆっくり閉まるようになっているのです。ちょっと感動します。動画で見ない限りは知りえないことでしょう。良質なコンテンツなのでテレビでも紹介されるのです。それでまた視聴者が増え、人の言の葉にも乗り、商品も売れるのです。
日本のイケアでも、ホームツアーをやるようになるかもしれません。でも、まずは汚部屋な芸能人からでしょうけどね...

後藤文俊

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