Fumitoshi Goto

スターバックスがレジなしコーヒー専門店オープン

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■外食業界の巨人が「モバイル・オーダー&ペイ(Mobile Order & Pay)」のサービスのテストを始めているが、同サービスで先駆者となるスターバックスはさらに一歩進んだ店舗をオープンする。モバイル・オーダー&ペイはスマートフォンのアプリ経由で、注文と決済を事前に済ませておくことで混雑時のレジ行列に並ぶことなく商品を受け取れるサービス。レジ待ち行列を緩和し注文ミスも回避できることで顧客ロイヤリティを高め、店内オペレーションの合理化も図れる。スターバックスが30日に従業員へ宛てたメールによると、シアトルの本社(2401 utah ave s seattle wa 98134)内8階にモバイルオーダー&ペイのみに対応する、レジなしコーヒー専門店をオープンする。もともとあった店からレジを撤去し、バリスタがモバイル注文のみに対応できる初の店舗だ。5,000人以上が働く本社8階にあるスターバックスは、全米でトップ3位以内に入るモバイルオーダー&ペイの人気店。本社内の店舗によるテストのため、対象は同社の従業員となる。来週中にもオープンする予定で従業員からのフィードバックから、レジなしコーヒー専門店の展開を検討すると見られている。
スターバックスは1月、モバイル・オーダー&ペイの売上でピーク時に20%を超える店舗が1,200店に達したことを発表した。モバイル・オーダー&ペイの人気拡大で前期(7月~9月期)の600店から2倍にも急増しているのだ。最も混雑する店舗ではモバイルからの注文にも追い付くことが難しくレジ行列も長くなっているという。一部の店舗では行列を敬遠し客離れが起きているのだ。そのため同社はピーク時にモバイル注文に対応した専任バリスタを充てる対策を講じている。また現場スタッフのルーチンワークの見直しも行っており、ドリンクの用意ができた時点で注文者にテキストメッセージで知らせるシステムもテスト中だとしている。またスターバックスはモバイル・オーダー&ペイの利便性向上で、人工知能(AI)を利用した音声注文の対応も始めている。AIのアプリ機能「マイ・スターバックス・バリスタ(My Starbucks Barista)」はiOSのアプリを通じ音声認識によるチャット(テキスト入力も可)で注文が可能となっている。同社によると約10万人の顧客がAI経由の音声注文を利用しているという。またフォード・モーターと提携して車載情報システム「シンク3.0(Sync 3.0)」経由でアマゾンの音声アシスタント「アレクサ(Alexa)」から音声注文できるシームレスなシステムも発表している。
運転中もストレスなくハンズフリーでコーヒーを注文でき、レジなしコーヒー専門店では行列のない、さらに快適な空間で、静かにコーヒーを味わえるということになるのだ。

トップ画像:ワシントン州シアトルにあるスターバックス本社ビル。スターバックスは来週、このビルの8階にモバイルオーダー&ペイのみに対応する、レジなしの「モバイル・オーダー&ペイ専用店」をオープンする。5,000人以上が働く本社8階にあるスターバックスは、全米でトップ3位以内に入るモバイルオーダー&ペイの人気店。レジなしコーヒー専門店は、職場のバリアフリー化となる?

スターバックスはフォード・モーターと提携して車載情報システム「シンク3.0(Sync 3.0)」経由でアマゾンの音声アシスタント「アレクサ(Alexa)」から音声注文できるシームレスなシステムも発表している。動画では近場のスターバックスを検索させ、ナビゲーションすることを紹介しているだけだが、新型フォード・ムスタングでは運転中でもハンズフリーな注文も可能となる。

17年3月18日 - 【マクドナルド】、モバイルオーダー&ペイを開始!アプリで大儲けする方法を教えます?

17年2月1日 - 【スターバックス】、AIバリスタのテスト開始!モバイルオーダー不可店は淘汰される?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。モバイル・オーダー&ペイは外食業界のゲームチェンジャーです。モバイル・オーダー&ペイの大成功により、繁盛店で一部に客を遠ざけていたスターバックスは、すでに次のステージに向かっています。スマホ経由の注文のみ対応のコーヒー専門店を稼働するというものです。「モバイル・オーダー&ペイ専用店」であり、文字通りの「レジなし店」であり、誇張なしの「ゲームチェンジャー」を始めるのです。レジがないので、店内にはレジ注文に並ぶ行列ができません。レジ待ちの混雑がなくなるので、さらに心地よい、快適なサードプレイス(第3の場所)を提供できるようになります。ピックアップのみならスペースもいらないのでどこにでも出店しやすくなります。またバリスタはレジ係りをする必要がないのでコーヒーを淹れるだけに集中できるのです。お客からの口頭注文に対応しないので、例えば耳の不自由な方でもバリスタになれる道が開けてきます。
モバイル・オーダー&ペイは職場のバリアフリー化にも貢献するので、ゲームチェンジャーなんですね。

後藤文俊

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