Fumitoshi Goto

チェーンストア経営は終焉か?

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

フォローする:

■レディースファッションチェーンのBeBeは21日、アウトレットストアを含むすべての店舗を閉鎖し企業清算を行うと発表した。Bebeには過大な負債がないものの過去4年で2億ドルもの赤字を計上しており、H&MなどZaraなどファストファッションにアマゾンなどオンラインストアからの攻勢にリアル店舗では戦えないと判断したようだ。同社は国内やカナダなどのモールに134店舗、アウトレットストアを34店舗を展開している(3月22日時点)。またオンラインストアの他、海外にはライセンス契約で21ヶ国71ヵ所で販売している。全店スクラップに伴う解雇人数など詳細は明らかにされていないが、昨年の7月時点のスタッフ数から2,600人が影響を受けるとみられている。Bebeはすでに企業清算を専門にするタイガーキャピタル社と提携しており、5月末までには国内店の清算を終える予定。店舗閉鎖ではティーン向けファッションチェーンのルー21も大量閉鎖を発表している。全米48州に1,218店を展開している同社は15日、不採算店を中心に約400店の店舗閉鎖を行うことを発表した。店舗スクラップはルー21のフェイスブックで明らかにされているが、閉鎖店舗のスタッフ・リストラについては発表していない。数百店規模となる店舗閉鎖ではディスカウントシューズチェーンのペイレスショーソースが今月初め、400店近くの閉鎖を発表した。リージョナル家電チェーンのhhグレッグも先に発表した店舗閉鎖88店を含む全店220店のスクラップを発表した。なお1月に150店の閉鎖を発表したシアーズは計画以上に店舗閉鎖を行っていると報じられている。いつ破綻してもおかしくないと言われるシアーズが連邦破産法第11条の申請を行えば傘下のKマートを含めて大量閉鎖に踏み込むことになる。
破産法の申請に大量の店舗閉鎖、さらに追いかけ店舗スクラップと消費者の買い物行動の変化からチェーンストアの環境はますます厳しくなるばかりだ。

17年3月24日 - 【店舗閉鎖】、リアル店舗の悲劇!ハムレット「生きるか死ぬか」のBebeも全店閉鎖?

17年4月11日 - 【店舗閉鎖】、購買行動の変化で大量閉店ラッシュ!お店じゃ売れないこんな世の中じゃ?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。1976年創業のBebeは、シェイクスピア作の悲劇「ハムレット」の名セリフ「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ(To be or not to be, that is the question)」から社名がつけられているのは有名な話。ブログでBebeを表記するとき「ビビかベベか、それが問題だ」ということで結局、Bebeにしました。にしても今年は店舗閉鎖が多いです。買い物変化の分水嶺となったのは昨年のブラックフライデー。全米小売業協会が発表したデータによると、感謝祭日とブラックフライデーを含む週末の買い物では、オンラインで買物する人数がリアル店舗で買物する人数を上回ったのです。オンラインショッパーが1億850万人に対してリアル店ショッパーは9,910万人です。試算した数字とはいえ、今年初めから続く大量店舗閉鎖をみると、一つの転機となっています。チェーンストア理論の終焉が言われて久しいですが、今年は誰が見てもそれが明らかとなっています。
アメリカは日本の5年~10年先をいっています。アメリカ小売業の現状からチェーンストア経営の原則と展望をアップデートしなければなりません。

後藤文俊

最新の関連記事

おすすめ記事

Realtime

現在の人気記事

    次の記事を探す

    Ranking Top 10

    アクセスランキング