Fumitoshi Goto

アマゾンブックス、日本の書店が絶対に真似できない3つの陳列とは?

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■ネット通販最大手のアマゾンは13日、同社のリアル書店「アマゾン・ブックス(Amazon Books)」をアメリカ合衆国の首都ワシントンDCのジョージタウンにオープンした。15店目となるアマゾン・ブックス(3040 M Street NW Washington, D.C. 20007)は2階層となる280坪の面積。奇しくも以前までバーンズ&ノーブルが入店していた同じビルとなる。アマゾン・ブックスでは最大の店舗となり、扱う書籍は5,600タイトルにも及ぶ。ジョージタウン店には、スターバックスの原点にもなったカフェの「アレグロ・カフェ(Allegro Cafe)」が入っているのだ。コーヒーショップを併設したアマゾン・ブックスはシカゴ、ボストン、ニューヨーク、ウォルナット(サンフランシスコ郊外)にもあり、アマゾン・ブックスでは5店舗目となる。アマゾンブックスの営業時間は朝9時~夜9時まで(日曜日は午前10時~午後6時)。なおジョージタウン店から近いベセスダロウSC(メリーランド州)にも今夏、オープンする予定だ。

アマゾンは2015年11月、シアトル近郊にアマゾン・ブックス1号店をオープン後、2016年9月にサンディエゴ郊外に2号店、同年10月オレゴン州タイガード地区に3号店をオープンした。昨年2月にマサチューセッツ州デダム地区に4号店、3月にはシカゴ近郊のレイクビュー地区に5号店、4月にはマサチューセッツ州リンフィールド地区に6号店、5月にはニューヨーク・マンハッタンのコロンバス・サークルに7号店目、6月にはニュージャージー州パラマス地区のウエストフィールド・ガーデンステートプラザSCに8号店目をオープンし、8月にはワシントン州ベルビュー・スクエアとカリフォルニア州サンノゼのライフスタイルセンター「サンタナロウ(Santana Row)」を同時オープンした。9月にはNYヘラルドスクエアに11店目、10月にはロサンゼルス近郊センチュリーシティに12店目をオープンした。今年2月には13店目をサンフランシスコ郊外のウォルナットクリーク地区に出店し、今月初めにはテキサス州オースティンに14店目をオープンしている。 100坪~200坪となるアマゾン・ブックスは多くの点で通常の書店と異なっている。すべての書籍の表紙を正面に向けた陳列方法「面陳(面陳列)」「面展(面展示)」を採用しているのだ。セクション毎にカスタマーレビューや予約注文数、売上データなどを参考にしたキューレーション(括り)展開による分類も異質だ。最も異なるのはカスタマーレビューはあるものの、価格表示が一切されていないことだ。アマゾン・ブックスはアマゾンのオンライン価格と同一にし、ダイナミック・プライシングを採用している。需給に応じて価格が変動するため、店頭での価格表示が不可能なのだ。そのため本のバーコードを店内にあるスキャナー(もしくはスマートフォンにダウンロードしたアマゾン・アプリ)でかざして表示するようになっている。アマゾン・アプリはバーコードだけでなくOCR(光学式文字読取装置)としても使える。アマゾン・ブックスでは決済がキャッシュレスとなり、クレジットカードやデビッドカードにアマゾンのアカウントからの直接支払いも可能だ。

アマゾン・ブックスは書籍だけでなく、スマートスピーカーのエコーやタブレット端末のキンドルなどアマゾン製品も展示・販売している。

トップ画像:ロサンゼルス近郊ウエストフィールド・センチュリーシティSCに昨年10月オープンしたアマゾン・ブックス(12店舗目)。アマゾン・ブックスには日本の書店が絶対マネできない3つの陳列方法を行っている。その3つを以下に画像で示した。それらを見る前に考えてもらいたい。

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日本の書店がマネできない1つ目は「この本がお好きなら...(If you like)」という本の括りだ。購入データによる「この商品を買った人はこんな商品も買っています」のレコメンドを本屋でも採用しているのだ。レコメンド陳列はECを行う書店なら可能だろうが、以下の展示方法は大手でも真似できない。

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日本の書店がマネできない2つ目は「読みだしたら止まらないページターナー(Page Turners)」。電子書籍リーダーのキンドルから得られたデータを基にしており、3日以内で読み終えた本の括りとなる。読みだしたら、やめられない、とまらないぐらい面白い本ということになる。普段、本を読まない人には参考にできる括りだ。

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日本の書店がマネできない3つ目は「電子書籍キンドルで最もハイライトされた本(Highly Quotable)」の括り。ハイライトとはキンドルで本を読んでいて気になったところを蛍光ペンで線をひくようにマーキングできる機能だ。ハイライトが多いほど、重要なことが多く書かれているということになる。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。先日、電子書籍リーダーのキンドルにマンガ「BLUE GIANT(ブルージャイアント)」をダウンロードして読み始めました。後藤は趣味でピアノやギターを演奏します。ジャズを演奏することもあり、クライアントから「音楽経験者なら絶対に読んで欲しい」とレコメンドされ、以前から気になっていたのです。アマゾンで検索していたら、キンドル版の第1巻がお試しか何かでタダになっていたことに気づき、速攻でダウンロードしたのです(笑)。読み始めたら、これが面白い!一気に読みたい気持ちをグッとこらえながら、少しづつ大切に読んでいます。もちろん2巻以降は購入です(アマゾンのフリーミアム戦略にやられたわけですね)。日本でアマゾン・ブックスがオープンしたら「読みだしたら止まらないページターナー(Page Turners)」の括りに「BLUE GIANT」が入るかもしれません。また、全巻購入する人が続出する「大人買いコミック」の括りを設けるかもです。
出張時のフライトで一つ楽しみが増えました。マイルスやコルトレーンをノイズキャンセリングヘッドホンで聞きながらBLUE GIANTを読みふけりたいと思います。

後藤文俊

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