Misha Janette

2018年、「ブロガー」という存在は何を意味するのか?

ミーシャ・ジャネット

ブログ「東京ファッションダイアリー」、ジャーナリスト/スタイリスト

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ファッションは好きだけど、実はフィロソフィーの勉強にも励んでいた。この世に、考えさせられるような思考実験を思い出した。例えば「観察者がいなければ、月は存在しないのか」。また、「片手で叩いたときの音(隻手の音声)とは何だ?」とか。そして「ブログを書かないブロガーはブロガーなのだろうか?」という問いかけに...答えはあるのか?

ブログを放置していたことは事実。そして、その理由を記事を書こう、書こうと頭の中にはあったけれど、数日が数週間になって、それが数ヶ月となって。。。もちろんこれが書かなかったという事実に対する言い訳だとわかってはいるけれど、この約1年間の間に、キャリアの評価やライフスタイルや健康の見直し、そしてファッション業界でのめまぐるしい変化と同じように、"ブロガー"という存在はどう変化してきたのか。。。を説明していきたいと思います。

Photo: Celia Humphries

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キャリアの進化

 成功するブロガーには2つのタイプがいて。カリスマ性があり、どんなに小さな日々の出来事でも楽しく取り上げられる #勝ち組タイプ 。そして、もう一つは、ブログをポートフォリオとして使うタイプ(カメラマン、ライター、チェフなどのクリエイター)。何ができるのかをブログにし、そしてそれに見合った仕事をする。どっちにせよ、ブログを持つ人の方は、常に彼らをフォローしてる人も多いわけだから拡散能力もあるわけ。

 私自身で運営するこの「東京ファッションダイアリー」もファッションが大好き!という一心で始めた。特にハイエンドからアンダーグラウンドまでもカバーする東京ならではのユニークなスタイルに惹かれ、「面白いの見つかった!」ことをみんなに紹介したい思いがあった。けれど、「ファッションラバー」だけではこの業界を渡り歩くことは難しいのは事実。(そんな肩書きを名刺に書いたらアウトなはず 笑)

 私のブログは自分が今までやってきたクリエイティブな事や、独自の世界観を見せられる内容が中心。このブログを始めた2011-2013年の間は、晴れの日も雨の日もほぼ休まずに週6日もブログ更新をしてたようで。。。どう睡眠を確保してたんだろう?笑

 忙しくなるとブログは休みがちになり、そして今回の休憩が長くなってしまった。

 また、昨年にクリエイティブコンサル会社を作り、大きなプロジェクトに励むことになった。一つがシュウウエムラのデジタルコンテンツ制作。10年以上のキャリアで得た全ての知識と経験を使っているので、規模が桁違い。その分、リスクも高く、チャレンジも大きく、ストレスも大(苦笑)。でも、毎日クリエイティブな仕事をしているわけですから、アーティストとしては満足できる。前は、暇があればこのブログを通してクリエイティブなことをして、満足を追求していた。もう、その必要と暇(泣)なくなったので、ブログの休憩にもなったと思う。

ただし、その仕事はビューティですから、ファッションとまた違うのね。ファッションラバーの私はいつまでも満足するはずがない!ファーストラブに欲が湧いてくる。もう今週は東京コレクションですし、おしゃれできる温度にもなっているので、ファッションにまた目覚めています。

ライフスタイルと健康の見直し

 ブログを更新する事だけに夢中になりすぎてはないけれど、時に私たち人間(特にミレニアル世代)はときに24時間365日の年中無休でアンテナを張り巡らせていなければいけないときもある。誰かの良い見本となるような健康的な生活をしなきゃいけない!と思ったことは一度もなくて、かといって食べるか寝るか(もしくは寝ない笑)のような極端な生活を悪いと思ったこともない。今までは朝11時から明け方の4時頃までに仕事をするようなライフスタイルで、夜8時からPCとともに1日が始まっていった。不満はなく、むしろ自分の生活に合ったのでパーフェクトだと思っていた。

 けれど残念な事に、成功を目指すと「普通の人」とその不定期ライフスタイルが合わなくなる。約1年前に会社を作って、今は世の中のサクセスストーリーを追求すべく、ライフスタイルを見直している。その結果、夜型の私がまさか、朝方になりつつある。死ぬまでは夜型を思っていたのに、、、この世に不思議なことがあるよね、と。笑

 それに加えて、もっとシリアスなことが起こった。どうやら体調が悪くなってしまったみたいで。。。今までのように頻繁にパーティー行ったり、大好きな人たちに会ったり、行きたいと思う場所にも、行かないというより"行くことができない"ことが多くなった。ファッション業界(=特に色んな繋がりで仲良くなれるこの世界)においてある一定の期間その場から遠ざかるということは、今まで繋がりのあった関係性にももちろん影響が出てくる。

 辛い決断とライフスタイルが変わったことで、私自身は今まで以上に調子がよくなれた。もう少ししたら、今まで以上の100%の自分になれるはず!

ブロガーとは何か。

 あなたに質問。どのくらいブログを読んでいる?こういう個人が書く文章が連なった記事としてのブログ。やはり、もうそんなに読んでないって?

 特にファッションの場合、ビジュアルの媒体であるからインスタグラムや各サイトが発信する映像を通して見る方が魅力的。物事は日々変わっていくわけだから、もうブログも"ホット"なものではなくなってきたと思う。それに、ブログの記事を書き上げるのにかなりの時間を消費する。読むのにも、時間を消費する(もう、この記事は長すぎるかも?!汗)。価値は読んでいる方次第のか、または書いている人が決めるのか。

 日本では、こういった類のブログはもう必要があるのかしら?海外ではキャリアにできるけれど、多分、国内では多くの人にとってブログをすることがお金を稼ぐ手段にはならないのでは。。。。そうはいいつつも、私はこのブログが本当に好きだし、このブログをやっていたからこそ報われた部分がほとんどだと思う。私の人生の一部でもあるし、私が私である証明でもある。続けてきたからこそ好きなデザイナーに出会えたり、いろんな角度でファッション業界に携わることができた。だから続ける理由は。。。

ないものを作り上げる

 「世の中に欲しいものがなければ、作ればいい」にすごく同感している。ブログを始めた理由はそこにある。2011年の大震災の後に、日本のファッションを叩いた海外媒体の記事を読んだ理由で開始した。「日本から面白いファッションは本当にあるのか?もう期待しなくなった」と書かれて、「いや、ある!ただその情報が行き渡っていないだけだ!」と。後、新聞の記者としてアングラ系のブランドにたくさん出会えてたのに、紙面の面積が限られているので取り上げるチャンスが全くなくて。

 ブログの休憩をとってから、今となっては新しい情報源ができているはず、と期待していました。でも、調べてもどうやらまだ存在しないみたい。新ブランドでもベテランブランドでも、ショーの裏舞台や人の意見を聞ける場所、またはコレクションのバックグラウンドなど、んー。。。情報がスカスカ(あ、特に英語での情報は本当に悲しいほどない)。「情報の飽和状態」というデジタル時代においても、もう一つの情報源があっても損はないのかな。だからブログをやめるのではなくて、むしろ更新に頑張る!また、東京での生活は、ライフスタイル含めて文化や視点そしてファッションや美容におけるもの全てが違うわけで、色味やデザイン、トレンドなどなど。。。考えただけで面白そう!そしてそういうことを観て、勉強して、体験することももちろんやってみたい。

 ここまで読んでくださってありがとうございます。またすぐに記事をアップします!

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Photo: Celia Humphries
Jacket: Boo Pala

Misha

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