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「君の名前で僕を呼んで」にまつわる5つのトリビア

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DVDに収録されたティモシー・シャラメによる2時間に及ぶ解説から、今まで語られることのなかった本作の裏話を紹介。

 

『君の名前で僕を呼んで』は、劇中で語られる部分と語られない部分とが絶妙なバランスを保っている。この控えめながらも親密さを感じさせる要素こそが映画に謎解きの楽しみをもたらしている。欧米ではソフト化されている本作の、特典にはティモシー・シャラメとマイケル・スタールバーグによるシーン解説をはじめ、未公開だった記者会見や座談会の映像が収められている。それによって、このロマンス映画についての、数多くの事実が明らかになっている。そのなかでも私たちのお気に入りの5つを紹介。

◎ティモシーとルカはあの建物で出会った
とある記者会見で、監督のルカ・グァダニーノは主演のアーミー・ハマーとティモシー・シャラメに出会った経緯について明かしている。「アーミーと僕は、7年前に僕が『ミラノ、愛に生きる』のプロモーションをしていたときに出会ったんだ」とルカ・グァダニーノは振り返っている。しかしながら本当に衝撃的なのは、彼がマネージャーから紹介されたというティモシー・シャラメと初めて対面した場所であろう。「一緒にランチをしたんだよね」とルカがティモシーに問いかけると、ティモシーは恥ずかしそうにこう答えている「僕たちはトランプ・タワーでランチを食べたんです。奇妙ですよね」。ありがたいことに、アーミーがそこでみんなの気持ちをすぐさま代弁してくれている。「誰がその場所を指定したの?」

◎マファルダはほぼその場でキャスティングされた
パールマン家で働く鋭い観察眼を持った家政婦マファルダは、『君の名前で僕を呼んで』の登場人物の中で最も予期せぬ役割を果たすことになる人物のひとりだ。驚くべきことに、バンダ・カプリオロ(Vanda Capriolo)がマファルダ役に決まったのは偶然の出会いがきっかけだった。「自転車に乗ったエリオとオリバーが初めてキスをするロケーションを探していたときに、あの草原に辿り着きました」とグァダニーノは明かしている。「そこで、自転車に乗っていた彼女と出会ったんです。彼女は大勢いるスタッフたちを気にも留めていませんでした」。グァダニーノはアシスタントに彼女の後を追わせて話を持ちかけたものの、監督に面会するのを断ったという。彼女はその後、撮影地で行われたキャスティングのオーディションに現れ、彼女に気がついた監督はすぐさま彼女を採用したという。実のところ、グァダニーノはバンダの演技をたいそう気に入ったらしく、彼の次回作であるリメイク版『サスペリア』でも彼女を魔女役として起用している。

◎80年代の振り付け師がグルーヴを与えている
劇中のダンスシーンは、短いながらもハッキリと80年代だと認識できるシーンであり、同時にインターネット上で最も反響を呼んだシーンのひとつである。しかしあの活き活きとしたシーン(ザ・サイケデリック・ファーズの「Love My Way」に合わせてエリオとオリバーが踊る)も、見かけによらず、プロが振り付けをしているのだ。「80年代のダンス・コーチにヴィラまで来てもらったんだけど、彼女は全身にきちんと衣装を着ていたんだ」とティモシーは明かしている。「彼女は靴下を上まで上げて、蛍光色のレオタードを着て、僕らにダンスを教えてくれた」。監督はダンスシーンについて、ジョナサン・デミが監督した『サムシング・ワイルド』(1986)に影響を受けたことを明かしている。別のインタビューでは、アーミー・ハマーがこのシーンについて、人生で「最悪のシーン」だったと振り返っている。

◎原作者アンドレ・アシマンがカメオ出演している
特典映像にはティモシー・シャラメとマイケル・スタールバーグによるシーン解説がついており、映画の制作過程についての興味深い裏話が詰まっている。なかでも注目すべきなのは、『君の名前で僕を呼んで』の原作者である小説家アンドレ・アシマンがムニールという端役でカメオ出演していることだろう。「これはピーター・スピアーズ。この映画のプロデューサーの1人だ」とマイケル・スタールバーグは解説している。「彼がこの映画を実現させたんだ。それから、これはアンドレ・アシマン」。「アンドレ・アシマンは原作の著者。そう、ピンクを着ているのがピーターで、青いのを着ているのがアンドレ」とティモシーは付け加えている。

◎最後のシーンでティモシーが聴いていたのはスフィアン・スティーヴンス
エリオが暖炉を見つめる最後のシーンでは、初めての失恋の痛みにスフィアン・スティーヴンスが絶妙にマッチしている。ティモシーはこのシーンの撮影中、「Visions of Gideon」を聴いていたという。「シーンに入り込めるように、スフィアンの曲を聴いていた。ちょっとした演技の実験だよ」とティモシーは語っている。「過去に今回の演技に反映できるような経験をしていたことには感謝してる。こういう撮影は何度もやりたくないね......カメラが本当に近くにあって、ワンテイクで撮るんだ。とてもリアルだった。カメラは暖炉のなかに置かれていて、その後ろには誰もいないんだよ」

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