Kensuke Kojima

商業施設内で余ったスペースをどう活用できるか、「マイニング」で売り場を活性化

小島健輔

小島ファッションマーケティング代表

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先週末、久しぶりにマイニングして来ました。マイニングと言っても埋蔵金探しでもビットコインのプログラミングでもありません。商業施設の未利用スペースを探しに某デベの担当者と巡回して来たのです。

商業施設には長期にリースできる賃貸区画以外に短期で催事的にリース出来るスペースが結構あるのですが、建築基準法や消防法の規制、周辺テナントの利害などから利用には制限があります。商業施設の運営責任者や管理担当と施設を一周して意見を交わし、どのスペースはどんな使い方が可能なのか目処をつけるのが「マイニング」で、賃貸区画とは別に売れるスペースを探すのですから「宝探し」と言ってよいでしょう。

百貨店では使い尽くされていますが、SCやファッションビルではパブリックスペースに結構、売れるスペースが残されています。『当館にはほとんどないです』とおっしゃる施設でも、一周すると次々に見つかったりします。建物内の通路空間やEVホール、ES周りや吹き抜け周りなど竪穴区画(建築基準法に定める防火区画)、敷地内の軒下や広場などですが、竪穴区画は防災上の規制が厳しく、野外は天候に左右されます。

近年は常設店舗を持たずEC軸でポップアップストアを巡回したり、ポップアップストアでマーケットを試してから出店を検討する企業も多く、新製品キャンペーンやカード会員獲得、フリマや地域交流イベントなども増えており、短期利用のニーズが高まっています。

館と利用希望者をつなぐマッチングサイトも台頭していますが、どのスペースがどう使えるか、搬入・搬出ルートやバックヤード、料金と決済ルールなど館側がきちんと利用基準を固めていないと交渉に手間取り、少人数で運営している館では通常業務に支障を来たしかねません。まずはしっかりマイニングして利用基準を固めるのが先決ではないでしょうか。

マイニングや利用基準の設定には運用経験が不可欠で、多数の館をマイニングしたり情報交換してスタンダードを固め、館側と利用する側双方の利便を高めてスペースの有効活用を広げたいと思います。

小島健輔

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