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気候変動の対策を求め、学校をストライキする学生たちの叫び

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Image by: Photography Ivan Ruberto

2月15日、英国の数千人の学生が集結し、気候変動への対策を求めるストライキを決行。彼らの声に耳を傾けるよう訴えた。
By Clementine de Pressigny; translated by Nozomi Otaki

季節外れの暖かさとなった2月15日、数千人の学生が一斉に授業をストライキした。彼らは友人と合流して段ボールや木材でプラカードをつくり、他の学生とともに声高かつ雄弁に抗議した。彼らは心底うんざりしたのだ。気候変動対策を何も講じない政府に、そして政治権力や大企業の利益のために脅かされる自分たちの未来に。

学生主導のストライキの発起人であるグレタ・トゥーンベリは、そろそろ焦りを感じなければ、と訴えかける。ロンドンで開催されたストライキで、グレタに心から賛同する学生たちの声を聞いた。

ナターニャ・ポプラ(Natanya Popoola)16歳

──ストライキをする理由は?
みんな気候変動を深刻な問題として受け止めるべきだから。私たちはもうすぐ投票できるようになる年齢なんだから、自分の立場をはっきりと示すべきです。

──学校を休んで大丈夫?


学校は週5日あるし、私はまだあと2年半は学校に通える。でも気候変動はこの先ずっとついて回る問題です。

──これからもストライキを続けますか? 他にはどんなアクティビズムに参加したい?
できたら3月15日のストライキにも参加するつもりです。アクティビズムは次の段階に進めたい。どう進めるかはまだ決まってませんが。

──グレタは「そろそろ焦りを感じなければ」と訴えかけていますが、あなたの意見は?
私も同感です。

アーサー・ガンジェイ(Arthur Ganjei)11歳

──ストライキをする理由は?
何もかも手遅れになるまであと12年しかない。まだ若いんだから、それが僕の寿命になるなんて絶対イヤ!

──学校を休んで大丈夫?
地球がなければ学校だってない。

──若者主導のストライキはすごい勢いで広まっていますが、実際に参加した感想は?
勇気づけられたし良い刺激をもらえた。まだ希望はあるんだって。

──あなたが望むのはどんな変化ですか?
政府が問題の深刻さに気づくこと。再生可能エネルギーへの移行と、大手石油会社の解体!

ハンナ・マクラウド(Hanna Macleod)15歳

──ストライキに参加した理由は? 今回が初めてですか?
はい、今日が初参加です。ここに来たのは、今行動を起こさなければ、私たちが学校で習うことは何の役にも立たないって確信してるから。

──これからもストライキを続けますか?
できれば続けたい。でも、あまりに授業をストライキしすぎたら、活動の効果が弱まってしまう気がする。これは今の私の目標だけど、ヴィーガンになるとかゴミを減らすとか、小さな取り組みと並行してストライキをするのがいちばん効果的だと思う。

──このストライキは若者主導のムーブメントですが、実際に参加した感想は?
私たち若い世代は、世の中の動きについて投票も発言もできないけれど、このストライキで初めて自分たちの声を届けられた気がする。

──グレタは「そろそろ焦りを感じなければ」と訴えかけていますが、あなたの意見は?
求めるものを思い描くことは誰にでもできるけど、それだけでは足りません。みんなの注目を集め、今すぐ何かを変えるには、パニックを起こさなくちゃ。

ベンジー・ブリーム(Benji Bream)16歳

──ストライキに参加した理由は?
変革のため。

──学校を休んで大丈夫?
大切なことだから。

──ストライキに参加した感想は?
すごく勇気づけられた。

サーシャ・アフーヤ(Sasha Ahuja)17歳

──ストライキに参加した理由は?
私たちの世代が団結するのが重要だって信じてるから。私たちの声をみんなに届ける唯一の方法だと思う。

──学校を休んで大丈夫?
それで問題の深刻さに気づいてもらえるなら平気です。数学の授業に出る代わりに、変化のきっかけになれたら最高。

──最悪の事態を避けるためには劇的な変化が必要ですが、あなたの意見は?
もちろん変化はいとわない。状況を甘くみてはダメ。事態の深刻さに気づかなくちゃ。

──あなたが望むのはどんな変化ですか?
関心があるのは、プラスチックの使用、リサイクル、生態系に害を及ぼす製品の大量生産。工場への環境保護規制をもっと強化してほしい。

──グレタは「そろそろ焦りを感じなければ」と訴えかけていますが、あなたの意見は?
私もそう思う。私たちの意見は耳障りかもしれないけど、紛れもない真実だから。

ハンナ・グレンジ(Hannah Grange)16歳

──ストライキに参加した理由は?
気候変動は、どんな政治情勢よりも私たちの未来を左右する問題だから。これからも続けるつもりです。

──学校を休んで大丈夫?
学校を休むのは1日ですむけど、私たちが求める変化は一生に関わること。

──実際にストライキに参加した感想は?
私の意見を尊重し、共感してくれる仲間はたくさんいるんだ、って勇気をもらえた。

──最悪の事態を避けるためには劇的な変化が必要ですが、あなたの意見は?
変化がなければ未来はない。〈劇的〉なんていってられない。

ビアンカ・プラド・フィエスタス(Bianca Prado Fiestas)14歳

──ストライキに参加した理由は?
政府の対策が不充分だから。世界中で大勢の人びとが命を落としてる。人間だけじゃない、罪のない動物だってそう。私たちは政府が約束した変化を求めてるだけ。

──ストライキに参加した感想は?
勇気づけられたし、自分の世代が誇らしくなった。私たちは変化の世代。何があっても私たちは止まらない。このストライキ以外にも、いろんなムーブメントが広がっていくと思う。

──これからもストライキを続けますか?
もちろん続けます。英国青少年議会の活動もサポートしたい。気候変動のアクティビズムにはできるだけたくさん参加するつもりです。

ルカ・バージェス(Luca Burgess)16歳

──ストライキに参加した理由は?
政府に僕たちが行動を起こす必要性に気づいてもらうため。

──学校を休んで大丈夫?
地球の一大事なんだから、授業なんて受けてられない。

──これからもストライキを続けますか?
何か大きな変化があるまでは、毎週金曜にストライキを続けるつもりです。

──最悪の事態を避けるためには劇的な変化が必要ですが、あなたの意見は?
必要なことは何でもやるべき。

ルーカス・バーネット(Lucas Barnett)14歳

──学校を休んで大丈夫?
学校が未来のための準備をする場所なら、未来を守るために行動してもいいはずでしょ?

──実際にストライキに参加した感想は?
自分の未来をある程度コントロールしてるっていう実感をもてた。若者はみんなこういう意識をもつべき。

──グレタは「そろそろ焦りを感じなければ」と訴えかけていますが、あなたの意見は?
まったく同感です。

リラローズ・マーキュソン(LilaRose Marcuson)15歳、オイフェ・デイヴィ・ガン(Aoife Davey Gunn)16歳、ソフィ・ブーン(Sophie Boon)15歳、ケイトリン・ワン(Caitlin Wong)16歳、ニナ・ベンジャミン(Nina Benjamin)16歳

──ストライキに参加した理由は?
リラローズ:私たちの未来なんだから、自分たちが考えるべきだと思ったんです。世界がこのまま気候変動に拍車をかけ続けたら、私たちが食い止めなければいけない問題はますます大きくなる。政治的なストライキに参加するのは今回が初めて。問題の深刻さを知って、私たちが率先して立ち上がり、声を届けなければと思って。

──学校を休んで大丈夫?
オイフェ:母が教師だから、なかなか決心がつかなかった。でも、すごく重要な問題だから学校を休むだけの価値はあると思って。自分の学校や近所の学校の生徒たちが学校を休んで抗議する姿に感動したし、私の決断は間違ってなかったと確信しました。気候変動はとても深刻なのに、今は他の問題の影に隠れてしまっている。気候変動の問題にスポットライトを当てて関心を高め、地球を守るよう政治家に働きかけなければいけない。地球を救えるなら、1日くらい学校を休んだって元は取れるはず。

──気候変動対策にはどんな変化が必要でしょうか?
ソフィ:私たちが求めているのは化石燃料の使用量削減、電力供給源の大部分を太陽光や風力などの再生可能エネルギーに切り替えること。こういう変化が地球にすばらしい効果をもたらし、私たちは取り返しがつかない状況を回避できるかもしれません。もうひとつは、プラスチックのストローやビニール袋の削減。プラスチック製品が地球に及ぼす影響は計りしれません。分解には数百年かかり、海に流れ着けば多くの生物の命を奪います。

──最悪の事態を避けるためには劇的な変化が必要ですが、あなたの意見は?
ケイトリン:気候変動を食い止めるには、かなりの努力が必要です。全世界の数百万人が一日中頼っているものの使用を劇的に減らすのは、個人レベルであっても難しい。でも、努力はきっと報われるはず。今の生活は持続不可能だし、このままでは地球に取り返しのつかない影響を及ぼす。未来の地球を守りたいなら、変化は不可欠です。

──これからもストライキを続けますか? 他にはどんなアクティビズムに参加したい?
ニナ:もちろん続けたい。この問題を訴える行進やデモにも参加する予定です。アクティビズムはすごく私にとってすごく大切だから。私たちはまだ16歳で投票権もなく、学校を休んで抗議することしかできない。でも、投票できなくても発言する権利はあります。気候変動を訴える行進はたくさんあるから、それにも参加したい。この活動を通して、私たちは自分たちが関心のある問題について闘う意志があるってことを、上の世代に示せると思う。このストライキで若者が未来を心配してるって伝わったはず。政府にも、気候変動が若者や次の世代に与える影響について考えてほしい。若者はこの闘いを諦めない。少なくとも私はそう。

ダニエル・マッケンジー(Daniel Mackenzie)16歳

──ストライキに参加した理由は?
気候変動への対策が不充分なせいで、僕たちがこのまま問題を無視し続ければ、世界は破滅に向かうことになる。残念ながら政府は、地球の生態系、つまり地球上のあらゆる生物を守ることは大して難しくないと思いこんでる。だから僕たちが彼らの意に反することをして、問題の深刻さに気づかせなきゃいけないんです。政府の望みは、子どもたちが行動を起こしたり何かを訴えたりせず、教室でおとなしく座ってることだから。

──最悪の事態を避けるためには劇的な変化が必要ですが、あなたの意見は?
僕たちがそんな状況に追いこまれてるなんてゾッとする。世界中の国の政府がこの問題を正しく認識し、適切な対策を講じれば、これまでのダメージを元通りにできるかもしれない。でも、最悪なことに、大部分の責任を負うべきほんのひと握りなのに、彼らはずっと行動を起こすのを拒んできた。このまま責任逃れをさせないためには、然るべき措置が必要だと思う。

──あなたが望むのはどんな変化ですか?
世界中の政府が問題の深刻さを認め、政策に反映すること、それから環境を破壊した団体や個人の責任を問うこと。環境破壊の直接的な責任がある人たちも、それを阻止できたのに黙認してきた権力者も、地球上の生命を故意に危険にさらしたり、私利私欲のために限りある天然資源を搾取したり、次の世代のための安全で安定した未来を守る義務を果たしていないことについて、それ相応の処分を受けるべきだと思う。

ソフィア・ビゾス(Sophia Bizos)18歳、ジェミマ・タスウェル=フライヤー(Jemima Taswell-Fryer)17歳

──ストライキに参加した理由は?
ソフィア:政府は気候変動の深刻さを認めていない。国全体で環境への悪影響を減らそうという取り組みもあるけれど、それだけじゃ足りない。英国気象庁の予測では、2050年までに海面上昇によって住む場所を奪われる人は1億3000万人以上で、その4分の1がアジアの人びと。そのころには海産物も激減してる。私たちは貿易やビジネスを優先するあまり、この星、つまり自分たちを殺してるんです。今行動を起こさなければ、すぐに後悔することになる。

──最悪の事態を避けるためには劇的な変化が必要ですが、あなたの意見は?
ジェミマ:もちろん、気候変動を食い止めるためには膨大な努力が必要です。それは誰も否定できない。私たちは、大量消費や経済へのアプローチを根本から見直さなければならないところまで来てしまった。でも、一般的なライフスタイルか地球を失うこと、どちらを選ぶか迫られたら選択肢なんてないに等しい。私たちは何を犠牲にしても地球を守らなくちゃいけない。残念ながら、道徳的な動機によって人間がライフスタイルを劇的に変えられることを裏付ける証拠はほとんどないけれど。

オリヴィア・ベリー(Olivia Bury)16歳

──ストライキに参加した理由は?
政治家たちが今、私たちが置かれている危機的状況、本気で行動を起こさなければ若者には未来がないことを認めないから。世界中の政府の関心は、環境破壊ではなく大手企業、より安価なエネルギー源にある。政府に市民の純粋な不安を伝え、対策を怠った責任を取ってもらうには、私たちが公の場に集まってストライキを起こしたり、こういうイベントに積極的に参加することが重要です。

──これからもストライキを続けますか? 他にはどんなアクティビズムに参加したい?
3月15日のデモに参加する予定。私が通ってるカレッジでもイベントを開催して、問題への関心を高めたい。それから〈Extinction Rebellion〉のような気候変動を訴えるもっと大きな団体の活動にも本格的に取り組みたい。

──気候変動対策について、どんな変化を望みますか?
政府は正直に、そして公に私たちが直面している状況を認め、再生可能エネルギーへの移行や環境を破壊している企業への制裁措置など、今すぐ行動を起こすべきです。利益を最優先する超資本主義を変え、企業が責任を負わなければいけない。安易な大量消費や計画的陳腐化(製品のモデルチェンジなどによって新製品を売り込み、市場の拡大を図る戦略)ではなく、必要に応じた持続可能な製造、生産を目指すべき。温暖化に拍車をかけている食肉産業も、根本的な見直しが必要です。気候変動との闘いをすべての国が最優先し、一丸となって取り組まなければいけません。

Photography: Ivan Ruberto

This article originally appeared on i-D UK.

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