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"Made in Japan"に価値があるのは日本だけ?海外マーケットの現状

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国内ブランドと国内工場の関係性

日本の繊維、縫製工場は衰退している。この事実は今や業界関係者でなくとも把握しているかと思います。

しかしその一方で、着々と業績を伸ばしている工場も存在しています。

そんな繊維、縫製工場の共通項として挙げられるのが"取引先の海外ブランドの比率の高さ"欧米地域をはじめ、中国などのアジア圏からのまとまったオーダーがあることで経営が安定しているということです

洋服が"売れない"といわれている日本国内の取引先では単価を上げることが難しく、短い納期設定を強いられることも少なくありません。
» 参考:日本のファクトリーブランドの今と未来【+αと変化が必要な時代】

一定の生産キャパシティの中で、利益率を上げるためには単価を上げることが最優先です。

こうした事柄から低コスト・短納期の日本国内より海外のブランド、メーカーをビジネスパートナーに選ぶことは至極当然の流れということです。
また数年前まで工場の大きな労働力となっていた中国人も、自国の景気が上がったことにより帰国するケースも珍しくありません。

それに伴いベトナム、バングラディシュ、カンボジアから労働力を募るものの工場側のカリキュラムや教育システムが整っていない為、なかなか順応出来ないといった問題も発生しています。

Made in Japanに対する海外と日本の反応

ファッション先進国をはじめ、海外での"Made in Japan"は確かに好意的ではあるものの、それが理由となってバイイングに至るということはほとんどありません。

逆を言えば日本ではマイナスブランディングになるであろう生産国を言葉にしたところで、ネガティブなリアクションには至らないということです

海外のマーケットにおいてどこで生産されたか?という付加価値の優先順位はそれほど高いものではないと実感しています。
一方、日本国内では"Made in Japan"にこだわるあまり、工場側とブランド側、双方が無理をし納品が遅れるといった事例が後を絶ちません。

海外ブランドとの取引がない工場の場合は、経営の為、低コスト・短納期の受注をキャパシティ以上受けるしか方法が無くなってしまう為です。

なぜ日本人はMade in Japanに価値を感じるのか?

先に述べた通り、海外での一定の評価はあるものの直接的な理由にはなり得ません。
日本が生産国と捉えていた国々も、着実に技術、クリエイションを高め台頭してきています。

今一度グローバルな時代、社会において"Made in Japan"に一番価値を感じているのは日本人だということを強く認識する必要があると感じています。

____ファッションにおける"Made in Japan"

ブランディングといえば聞こえはいいですが、業界全体で妄信的な部分に訴求し、価値観のアップデートを行わない行為は世界との距離を遠ざける大きな要因となることを忘れてはなりません。

石本 遥路

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