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これからの消費の鍵、Z世代の特徴から紐解く5つの人気サービスとその理由

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「Z世代」という言葉を耳にしたことはあるだろうか。1990年代後半~2010年前半にかけて生まれた世代のことを指す言葉で、 常に時代の最先端の流行を生み出し続ける存在だ。

米国では2020年時点でアメリカにおける総消費の40%以上をZ世代が占め、さらには、金額にして1,430億ドルもの購買力を持つという。米国の消費の鍵を握る存在であることは間違いない。

このZ世代の特徴を押さえることが、サービスの発展につながることは明白だ。今回はZ世代の特徴とともに、Z世代に人気のサービスを取り上げ、何がZ世代の心に響いているのかも含めて紹介する。

>>アメリカの総消費40%を占めるZ世代について押さえるべき5つの特徴

Z世代の5つのポイント

Z世代がデジタルプロダクトに求めていることは一体なんだろうか。5つのポイントに分けて読み解いていく。

1. スピード感

Z世代はコンテンツ大量消費世代。膨大な情報量の中から求める情報をスピーディかつ必要十分に手に入れたいと感じている。

必然的に1つのコンテンツに使う時間は短くなるため集中力が短く、良い情報ではないと判断した時の見切りも早いのが特徴だ。ロード時間、画面遷移の速さはもちろんのこと、求める情報に最短距離で辿り着けるUXが求められる。

2. プライバシーとソーシャルのバランス

他者との交流を求める一方で、自分の情報を全て他者に知られることに抵抗を覚えるのもZ世代の特徴の一つ。幼い頃からデジタルデバイスが普及していたためITリテラシーが高い。一方で、Z世代は幼いときから世界のニュースを知り、SNSで他の人の発信を目にしてきた。

一例として、Facebookを用いるのはZ世代よりもミレニアル世代が多いことが挙げられる。この理由として考えられることは2つある。1つ目はプライバシーの心理的安全性の低さ。かなりの量の個人情報を入力する必要があることに加え、知らない人から友達申請が来ることも当てはまる。

2つ目は、情報の拡散力の低さ。フォローしている人の投稿したコンテンツしか見られない故、フォロー外の人との関わりはTwitterなどの他SNSよりも低い。

この心理的安全性の低さと拡散性の低さのバランスがZ世代にとっては心地よくないと感じられるのではないだろうか。

3. ニッチ性

コンテンツの溢れている世界に生まれたZ世代。全員の好みに合うような機能性のサービスから自分ができることを探すよりは、自分がしたいことをより多く叶えられるサービスを探しにいく傾向が強い。

例えば以下のサービス例で紹介するようなUnfoldやTwitchは、Instagramストーリー投稿に特化したサービス、ゲーム配信に特化したサービスだ。「その領域に関してはこのアプリが一番使いやすい」というコアのファンをいかに作れるかが鍵になってくる。

ゆえに、コンテンツを作成する際は一般的にウケそうなものを考えるよりも、特定のペルソナに向けて100%求められるコンテンツを考える方が有効だ。

ソーシャルメディアに関していえば、サービスの提供側は各メディアが持つインサイト機能を活用できると良い。 コンテンツを発信したときに、ターゲットとなるZ世代はどのようなコンテンツに良い反応を示し、そこから考えられるニーズは何かを調査してサービスに反映させることが大切だ。

参照:【ソーシャルメディア戦略①】ターゲットユーザーを獲得するためのソーシャルメディア施策

4. 自分にパーソナライズされた仕様

自分が過去に検索したもの、購入したものから、自分の嗜好に合うコンテンツを提案する機能が搭載されたサービスが好まれる傾向にある。

コンテンツを大量消費しているZ世代にとって、大量の情報の中から自分たちが本当に求めているコンテンツを見つけ出すことは至難の業。パーソナライズされた提案をしてくれるサービスは好まれやすい。

参照:ユーザーの心を掴むヒントは“ハイパー・パーソナライゼーション“にあり 

5. クリエイティビティを刺激するもの

調査によると、Z世代の半数以上が、自分のことを「他の世代よりも創造的である」と回答している。オンラインで写真、動画の編集やGIFの作成などを日常的に行い、SNSにアップすることで、一般人でも自分の制作物を世の中に発信し、反応を得られる時代。

幼い頃から様々なジャンルのコンテンツに容易にアクセスできるZ世代は、自身もクリエイティブでありたい、自分らしさを表現したいという気持ちが強い傾向にある。

参照:世界が注目するミレニアル・Z世代の最新トレンド

Z世代に人気のサービスは?

上記のような特徴を持ったZ世代がデジタルプロダクトに求めるポイントから、Z世代に人気のサービスと、その理由を紐解いていく。

  1. Twitch
  2. Reddit
  3. Unfold
  4. lomotif
  5. Shop

1. Twitch

Twitchはゲーム配信に特化した動画配信プラットフォームだ。コンシューマーゲームやPCゲームの生放送を中心としており、ゲームの実況プレイ、e-Sports大会やその他コンピューターゲーム(ビデオゲーム)に関連したイベントのライブ配信ができる。

PS4などのゲーム機から直接配信できる機能を搭載しており、配信専用の機器を繋げなくともゲーム実況を配信できる、手順のシンプルさが魅力だ。

また、チャット、チャンネルポイントなどの機能により、視聴者がアプリ内のコミュニティや体験の一部だと感じられる設計になっている。受動的に動画を視聴するだけというよりも、自分も配信者と一緒になってゲームの世界に入り込んでいける、能動的にコンテンツを体験できるところが人気のポイントだ。

さらに、一見YouTubeと違いがわからないと感じる方もいるだろうが、Youtubeとの一番の差別化要因となっているのはゲーム配信という領域のニッチ性だけではない。収益化のハードルがYoutubeよりも低いことも理由の一つとして挙げられる。

YouTubeは過去12ヶ月の総再生時間が4000時間以上、チャンネル登録者が1000人以上といった条件を満たさなければ動画に広告がつかない。しかしTwitchは過去30日間で合計500分以上、7日以上の配信、平均3人以上の同時視聴者、50人以上のフォロワーという条件を満たせば収益化が可能だ。

2. Reddit

別名アメリカ版5ちゃんねるとも言われるReddit。Marketing Chartsによると、Redditのユーザーは25歳~29歳の割合が23%と最も多く、次に18歳~24歳が21%と多い、まさにZ世代がメインユーザーのアプリだ。

アクセスの半数はアメリカから。Redditはユーザがスレッド(「Subreddit」と呼ばれる)を立て、そこを訪れたユーザたちが書き込む形式だ。

このサービスはなぜZ世代に人気なのだろうか。それは、「プライバシーとソーシャルのバランス」が取れているからだろう。Redditは匿名であるため、何を言ったかで評価される。Twitterのように「有名人だからバズりやすい」というわけではない。そのため、コンテンツのクオリティが高いものが拡散されやすい傾向にある。

また、匿名の掲示板にありがちな誹謗中傷を予防し、サービスの健全性を保つ方法も優れている。ユーザーがSubredditを立てるには、アカウントは開設後最低30日以上経過していなければならず、一定以上のPositive Karma(他のユーザーからの書き込みに対するいいねやコメントなどの反応により獲得できる)のポイントを獲得している必要がある。

また、いいねボタンだけではなく「よくないね」ボタンがある。Redditの表示運は基本「いいねの数ーよくないねの数」で決まるので不愉快な投稿は下の方に表示される。これらの規制があることによって、匿名であっても健全性を保っている。

3. Unfold

UnfoldはInstagramストーリー作成用画像編集ツールだ。Instagramストーリーの加工がメインのとなっており、そのニッチな領域に特化していること、そして自分で好きな写真を組み合わせて新しい作品にしたり、撮った写真をおしゃれに加工することができるという点でZ世代のクリエイティビティを刺激している。

投稿後24時間で自動で削除されるInstagramのストーリーだからこそ、気軽に自分好みの加工をしたものを投稿しやすいという心理も背景にあるのかもしれない。

また、アプリのコンセプトとして、ストーリー性を重視していることも一つポイントとして挙げられるだろう。Z世代は写真にフィルターをつけたり、テキストと同様に画像などのイメージで気持ちを伝えたりすることに慣れている。

自分が過ごした瞬間の写真を、自分の伝えたいメッセージに合わせて加工できることをコンセプトとして持ってきている点は、まさにZ世代のインサイトを把握しているサービスだと言える。

画像の挿入、スタンプ、文字の挿入がわかりやすく初心者でも加工しやすいUIで、デジタルネイティブであれば感覚的に操作できそうなもの。日常のちょっとした瞬間を加工しておしゃれに見せることのできる仕様がZ世代の間で人気を得ている。

4. lomotif

lomotifは2014年に開始したサービス。ショート動画の作成、投稿ができるプラットフォームだ。TikTok、​​InstagramにUIが類似しており、テックネイティブのZ世代は感覚的に操作できる。

ではTikTokが大きな人気を占める中で、あえてユーザーがlomotifを利用するポイントは何か。その1つとして、このサービスのコンセプトが挙げられるだろう。“ Turn Your Favourite Moments Into A Music Video. ”(お気に入りの瞬間をミュージックビデオにしよう)というコンセプトはTikTokの「ショート動画を共有」というコンセプトとは一線を画している。

実際、加工できる映像も画像も一味違うのがこのアプリ。文字入れや顔にフィルターがつくだけではなく、映画のような映像を数々の種類の中から選んで挿入できる。ミュージックビデオのような作り込まれた世界観の強い動画が簡単に制作でき、自分のユニークさをアピールできるのだ。ここが差別化ポイントとなり、動画もコンテンツとしてかなり普及している中でZ世代を惹きつけている。

↑ ミュージックビデオのような本格的なオープニングが挿入できる。
↑ ミュージックビデオのような本格的なオープニングが挿入できる。

5. Shop

Shopとは、配達状況追跡アプリのArriveとShop Payが融合したアプリ。導入されているショップにはZ世代に人気のものが多い。

米国のおよそ1/4の買い物客が、決済体験のプロセスが複雑すぎたり、時間がかかりすぎることによって「カゴ落ち」をしている。しかし、Shop Payを有効にした後、リピーターのコンバージョン率が最大18%改善したというデータがあるほど、購買体験は大切なプロセスだ。

Shopの強みは、その購買体験が細部まで一気通貫してデザインされていること。商品を見るところから注文した後家に届くまで工夫が凝らされている。

例えば、商品を検索すると、その商品に類似したおすすめ商品が出てくるほか、注文画面ではユーザーの希望の商品が店頭受取や店内販売をしている場合、現在地に近いショップが表示される。

徹底的に使う人に合わせてパーソナライズされた仕様なのだ。もちろん、2回目以降の利用時には決済情報や配送先情報を再度入力する必要なく、買い物ができるといった基本的なパーソナライズ機能も備えている。

ShopはユーザーだけではなくそのUIもシンプル。ブランドの世界観を保ったまま、体験としてもスムーズにお会計までできる。機能的にも、UI的にもシンプルに「顧客の購買体験の満足」を追求したサービスだ。

最後に

これまで Z世代のインサイトと人気のサービスがどのような観点でZ世代を惹きつけているのかを解説してきた。Z世代に愛されるサービス・プロダクトを作成するにはインサイトを把握し、彼らの求める体験、世界観を徹底的にデザインすることが必要だ。

上記のZ世代のインサイトと人気のサービス例が、これからプロダクトを作成しようと考えている方にとって一助になれば幸いだ。

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