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写真家の笠原秀信が旅をテーマにしたオンライン展示「THE ROAD」を開催、第1弾はイタリア・ヴェローナ編

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写真家・笠原秀信がイタリア周遊旅行の途中で切り取ったランドスケープ「THE ROAD」の第1弾・ヴェローナ編をオンラインにて開催する。

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元々自動車メーカーに勤めていた笠原氏。その後デザインの世界に入りこみ、アートディレクターとしてエディトリアルから広告まで数々の仕事をこなすうち、より明確な絵作りを求め、フォトグラファーとしての才能を開花させる。

強くドラマティックでありながらも、被写体の持つしなやかさや繊細さ、柔らかさを同時に表現するフォトグラフィー。そのアートワークは彼自身が体験し、培ってきた経験を生かしながら、日々進化している。

アートディレクター兼フォトグラファーとして2足のワラジを履く彼が、昼夜飽きることなく意の赴くままに撮り続けた旅写真を今このタイミングで発表するのは何故なのか。

「コロナの影響が大きいですね。今まで旅をしたくても“我慢しなくちゃ”っていう葛藤を持つ人がたくさんいたと思うんです。けれどようやく長い長いトンネルから抜け出せそうな空気感になってきたんじゃないかなと。」
「世の中の風潮的に『旅行行くの?!』みたいな、後ろ指刺される風な考えも、まあ否めない。でも『旅をしたい』っていう意欲は捨てなくていいと思うんです。少しでもそんな気分を刺激したかったし、様々な理由で外に出れない方ももちろんいると思うので、今後の楽しみ方の一つとして“癒し”になればと思ったのがきっかけの一つですね。」

北から南までイタリアを周遊した笠原の心を鷲掴みにしたのはヴェネト州西部にあるヴェローナだ。ミラノとヴェネチアの中間に存在するその街並みは「ヴェローナ市街」としてユネスコの世界遺産としても登録されている。もはや知らざる者はいないほどに有名な台詞「ああ、ロミオ・・どうしてあなたはロミオなの?」でもおなじみの“ロミオとジュリエット”発祥の地。まさに古き良きイタリアの街並みを歩きながら、がむしゃらに撮り続けた。

曲がりくねった道のそのカーブに合わせるかのようにして建造物が立ち並ぶ。建築芸術という言葉がピタリ当てはまる歴史的建物も、人々で賑わうマーケットやレストランも、ただ整然と立ち並んでいるのではなく道の形状を生かしながら存在している。そう、まるで道が主役なんだと言わんばかりに。

「建物と道がうまく共存しているんです。撮り漏れたくないくらいにすべてが美しくてファインダー越しに景色を見てたんじゃないかな。このヴェローナの道の魅力に無心で吸い込まれちゃった感じ。とにかくずっとシャッターを押し続けましたね。」

コロナ流行りで世の中のリモート化が急速に進んだ一方、誰かとの他愛もない会話だったり、道端の花を愛でる時間だったり、アナログとして大事にしなければならないものが確かにある。そんな思いが交錯するかのような道と人々と街が織りなすストーリー「THE ROAD」である。

静かで温かな空気感をとらえる笠原秀信のアートのようなフォトグラフィーに、とくと注目したい。過去と現在、そして未来を見つめながら、私たちの道はまだまだ続いていく。

「THE ROAD - in Verona」
https://hidenobu.com/the_road/

photo : Hidenobu Kasahara
text : Tomomi Tanuma

編集部

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