20世紀の記憶を宿す、詩的な情景 写真家 米田知子の個展「残響―打ち寄せる波」が開催
Top Photo:米田知子《窓 I、ソビエト国境警備所、ソルベ半島、サーレマー島、エストニア》2004, Chromogenic print, image: 65x83cm, ed.10 Copyright the artist, Courtesy of ShugoArts
Top Photo:米田知子《窓 I、ソビエト国境警備所、ソルベ半島、サーレマー島、エストニア》2004, Chromogenic print, image: 65x83cm, ed.10 Copyright the artist, Courtesy of ShugoArts
20世紀の記憶を宿す、詩的な情景 写真家 米田知子の個展「残響―打ち寄せる波」が開催
Top Photo:米田知子《窓 I、ソビエト国境警備所、ソルベ半島、サーレマー島、エストニア》2004, Chromogenic print, image: 65x83cm, ed.10 Copyright the artist, Courtesy of ShugoArts
ロンドンを拠点に活動する写真家 米田知子の個展「残響―打ち寄せる波」が、シュウゴアーツにて7月9日(土)まで開催中。
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1965年生まれ、兵庫県出身の米田知子は、20世紀のイデオロギーをテーマに、現在の日常においては静穏な時間が流れるかつての歴史的事象の現場や戦争や災害の記憶を宿す場所を訪れながら、土地や人、ものを対象に制作を続けてきた。
綿密なリサーチをもとに歴史を検証し、構成的な写真表現へと移し替える米田の作品では、そのモチーフが内包するストーリーが再構築され、鑑賞者に新たな認知を促す。
今展は、2000年代初頭から2020年までの間、フランス、ベルギー、ボスニア、サハリン、朝鮮半島の非武装地帯で撮影された作品を中心に展示。
21世紀においてもなお尽きることのない世界の争いを、レンズを通して観察し続けた米田の視点で辿るように構成された。
破壊と復興により場所性を更新し続ける人間社会の姿を映し出すと同時に、粛々と生を営む名もなき自然の存在をフレームに捉える彼女独自の感性は、20年以上におよぶ表現活動に一貫した詩的なトーンを与えている。
幾重もの記憶を宿す、叙情的な静寂。
米田の紡ぐ情景が、荒波の中に生きる意志を語る。
SHUGOARTS
03-6447-2234
【Tomoko Yoneda “Echoes―Crashing waves”】
DATE:7月9日(土)まで開催中
※日曜、月曜、祝日休廊
TIME:12:00pm~6:00pm
PLACE:シュウゴアーツ
ADDRESS:東京都港区六本木6-5-24 complex665 2階
ADMISSION FREE
WEBSITE:shugoarts.com/news/46229/
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