レディス・メンズともにバイヤーが注目する「セッチュウ」(24年秋冬コレクション)
繊研新聞社が1月末に行ったアンケートによる最新の「日本の有力店が選ぶ最もクリエイティブなデザイナーランキング」で、注目の若手が急浮上した。「セッチュウ」を手掛ける桑田悟史だ。トップ5にはランクインしていないものの、レディス・メンズともに有力店のバイヤーらが「新しい風を吹き込むデザイナー」とコメントを寄せた。
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桑田は、23年のLVMHヤングファッションデザイナープライズのグランプリを受賞した。有力デザイナーらの元で経験を積みつつ、ロンドンのサビル・ローの「ハンツマン」でテーラーリングの技術を習得し、21年にミラノでブランドを立ち上げた。折り紙から発想したデザイン、テーラーリングの技術を生かした物作りが特徴だ。デビュー当時から話題だった実力派が、受賞をきっかけに一気にメインストリームに躍り出た。
評価のポイントは、仕立てを重視した物作りと、発想の新しさ。メンズ・レディス問わず、注目されている。メンズでは「日本的な感覚と西洋の文化が融合した真に美しい服。職人の技術が詰まった価値ある服は、これからの時代を引っ張っていくと感じる」(ユナイテッドアローズ)。
レディスでも「サビル・ロー仕込みのラグジュアリーかつ斬新なアイデアで、新しい風を吹き込むデザイナー」(リステア)、「24年春夏から扱いをスタート。コンセプト、着こなしの面白さなどいろいろな魅力がつまったブランド」(ロンハーマン)と期待値が高かった。
1月のミラノ・メンズファッションウィーク中にはプレゼンテーションを行った。ハンドメイドの要素や遊び心のある機能的なデザインが目を引いた。世界的にも注目され、会場のカフェにはあふれんばかりの人が集まった。
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