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アダストリアが、2022年に連結子会社化していたゼットンとの間で株式交換契約を締結し、6月1日付で完全子会社化すると発表した。これに伴い、ゼットンは名古屋証券取引所ネクスト市場を5月30日付で上場廃止となる。
ゼットンは、1995年に名古屋で設立。ハワイアンカフェ「アロハテーブル(ALOHA TABLE)」などを展開している。アダストリアは2022年2月、ゼットンが行った第三者割当増資を引き受けるとともに、TOB(株式公開買い付け)を実施。総額28億円を投じて株式の51%を取得し、ゼットンを子会社化していた。
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アダストリアは、飲食事業をビジネス拡大の1つの柱と位置付け成長させていく方針を掲げているが、2023年10月に連結子会社 アダストリアイートクリエイションズ(ADASTRIA eat Creations)の債権を放棄。現在では本社、関連会社含め飲食事業を手掛けているのはゼットンのみとなっている。
同社は、外食産業では急激な物価上昇や慢性的な労働力不足、IT活用の遅れなどが課題となっており、ゼットンにおいてもこれらの課題に対する施策遂行が急務であると判断。ゼットンは上場企業として独立した運営を行っているためスピーディーな施策実行が困難であったことから、完全子会社化することで意思決定のスピードを上げることを目指したという。アダストリアは発表資料の中で「従来以上に両社の連携を緊密化し、ゼットンの事業拡大を図る。また、アダストリアグループの有する商品開発やマーケティングのノウハウ、人材、資金力、国内外のネットワーク等の経営資源をより一層活用し、中長期的な視点に立った経営戦略を機動的かつ迅速に実現する」と説明している。
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