Image by: FASHIONSNAP
「エルメス(HERMÈS)」が、雇用と生産能力への投資の一環として、24ヶ所目となる革製品工房「マロキネリー・ド・リスル=デスパーニャック(Maroquinerie de l'isle-d'Espagnac、以下、リスル=デスパーニャック)」の建設を発表した。同工房は2025年に竣工予定で、最終的にはエルメスのノウハウを学んだ260人の職人を雇用する。
新工房は、フランス南西部のシャラント地方、アングレーム町の中心部から4キロメートル離れた都市開発地区に位置し、ベルエア飛行場跡に建設。エルメスはフランス南西部における革製品の生産に力を入れており、ヌーヴェル=アキテーヌ地域には、2015年に建設された「マロキネリー・ド・モンブロ(Maroquinerie de Montbron)」をはじめ、25年以上前から存在する「マロキネリー・ド・ノントロン(Maroquinerie de Nontron)」や「ガンテリー・マロキネリー・ド・サン=ジュニアン(Ganterie Maroquinerie de Saint-Junien)」など3つの工房があり、リスル=デスパーニャックも今回この地域に建設される。
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建築にあたり、工房には木製の骨組みや藁をベースにした断熱材、シャラント産の石を使った外装材など、すべて地元企業から調達した伝統的な素材を使用。また、エネルギー消費を抑えるため、屋上には1800平方メートルのソーラーパネルを設置する。新工房はエルメスグループが掲げる「ポジティブ・エネルギー建築」として設計され、メゾンが設定する持続可能な不動産のためのガイドライン「Harmonie」のフレームワークに準拠している。
なお、職人はエルメスが2022年にオープンした、フランス教育省公認の職人育成センター「エコール・エルメス・デ・サヴォア=フェール(École Hermès des savoir-faire)」から採用。同センターではディプロマプログラムを通じエルメスの文化やノウハウを教授しており、毎年40人の実習生が参加している。
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