ブランディングとは?一貫性あるブランディングがなぜ重要なのか?
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ブランディングは、その言葉の通り、企業のブランドイメージを一定に保つためのものである。
デザインやプロダクトを見た際に、そのブランドが一目でわかることは重要であり、ブランディングがされている企業やブランドは自然とユーザーの認知も広がりやすくなる。
最もわかりやすい例で言えば、リンゴのマークを見れば誰でもApple社の製品だということが認識できるだろう。
またそのブランドがグローバルのブランドである場合、どこの国であっても一貫した世界観をユーザーに発信することは重要だ。
Btrax支援事例のご紹介 - グローバルブランドの世界観を日本ユーザーに浸透させるには?
クライアントはカリフォルニア発のブランドで、ブランドのコアの世界観を維持しながら日本マーケットにローカライズすることに苦戦していた。
そのため、まずbtraxでは日本のユーザーを理解するためのユーザーリサーチとマーケットリサーチを実施。
そしてグローバルチームも含めたクライアントにワークショップ形式でリサーチ結果を共有し、日本のマーケットと特徴を理解してもらった。
このとき、日本のデザインの”あるある”や傾向、トレンド等をグローバルのデザイン傾向と比較しながらクライアントに伝えることで、より日本のユニークさを理解してもらった。
それと同時に、btrax側でもグローバルのブランドを理解するためのヒアリングを行い、絶対にキープしたい要素は何か?をクライアントと話し合った。
今までの販促物を見ながら、どの要素は良いのか、こういう要素は絶対日本展開するときにも欲しいなど、コアとなる要素を具体的に把握、整理するための議論は必要不可欠だ。
そしてその結果、グローバルのブランドをコアとした日本用のスタイルガイドを制作しようと決まった。
ローカライゼーションをすることの意味、目的
この企業では、日本で使用する販促物を日本のチームが制作している。
しかし、グローバルチームから見るとイマイチ「カリフォルニア感」を出せていないと同時に、グローバルのガイドラインから外れていると感じることもあった。
日本側の制作チームとしても、「カリフォルニア感」を掴みきれておらず、何が正解かわからないまま感覚的に制作している部分もあった。
お互いにモヤモヤを抱えたまま制作が進んでしまうと、ブランドとしては統一感のないものに仕上がってしまい、ユーザー認知にも繋がりにくくなってしまう。
出来上がった日本用のスタイルガイドについて
今回制作したスタイルガイドは、すでにあったグローバルのものをただ日本用に変換したものではない。
グローバルのスタイルガイドにはカラーパレットやロゴの取り扱い、トーン・マナー(トンマナ)等が記載されているのに対し、日本用のスタイルガイドは、グローバルのガイドラインを正確に解釈するためのサポート的役割を果たす位置づけとして制作した。
日本ユーザー向けのデザインを、グローバルのコアの部分を保ちながら制作できるようにするためのものである。
具体的には、カリフォルニア感をより具体的に伝えるために、カリフォルニアの世界観を文字で説明するセクションや、例を交えながらエクササイズセクションを設けた。
カリフォルニアの世界観を説明する際には、ブランドのプロダクトだけにフォーカスするのではなく、多角的にカリフォルニアの文化や歴史も含めて広く説明することで、見る人にとってより現地の人の価値観やマインドもインプットできるようになっていることが特徴だ。
大変だった点、気づき
このプロジェクトを通じて、カリフォルニア(もしくはアメリカ)に行ったことのない人に、ブランドが大事にしている「カリフォルニアらしさ」を形にしてもらうということの難しさを感じるとともに、グローバルブランドのコア部分と日本向けのアレンジのバランスの取り方を探ることはとてもチャレンジングであると感じた。
それと同時に、日米のバイカルチャーを持つチームメンバーの強みを活かすことのできたプロジェクトであった。
日米両方の視点があるからこそ、それぞれの国の特徴を捉えた上でクリエイティビティを縛ることなく日本用スタイルガイドを制作することができたのではないだろうか。
実際にクライアントのグローバルチームとコミュニケーションする際には、アメリカでは一般的な文化やデザインの傾向が日本では当てはまらないことや、その逆もあることを具体的な例を一緒に見ながらクライアントと話すことでより日本について理解してもらえるよう工夫をした。
そして弊社デザインチームが最終的に作成したスタイルガイドは、このルールに則ってデザインを制作してくださいという指示的なガイドではなく、カリフォルニアをイメージしやすくなる画像や考え方を交えることで、応用的にデザイン制作できるようなものに仕上げた。
弊社では国内に限らずグローバル視点でのブランドデザインを始め、サービスデザイン、コミュニケーションデザインとブランディング戦略を包括的にサポートしています。
詳しくは弊社のサービスや過去のプロジェクト事例をご覧ください。
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