QUI編集部3名が、それぞれのフィルターを通して、Rakuten Fashion Week TOKYO 2025S/Sをどう見たのか。
「スタイリング視点」「アイテム視点」に分けて、1ブランドずつピックアップ。
本記事では「スタイリング視点」で選出した、3ブランドをご紹介。
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anrealage homme – RECOMMEND by 編集部 副島
先シーズンデビューし、2シーズン目を迎えた<anrealage homme(アンリアレイジ オム)>。前回同様、圧巻のプロダクトの数々と東京らしいスタイリングが並ぶ。スタイリストTEPPEI氏と2人で作り上げる<anrealage homme>の世界観は、あの時代の原宿に憧れていた私に突き刺さる。
特に気になったスタイリングは、ブラックのシア素材のアームカバーに、トグルボタンのピンクのシャツがレイヤードされたスタイル。おそらくこのピンクのシャツが、このスタイリングの肝なのだろう。絶妙な丈の長さに対して、トグルのボタンがシャツの上半分にしかない。そのため、ルックのようにシャツの丈を広げることが可能となり、スムーズに下半身のショーツへと繋がっている。下半身の膝が隠れるくらいの丈感で少しゆとりのあるショーツに対してのソックスの長さもまた絶妙だ。それぞれのアイテムのシルエットや着丈、特に腰回りから下半身への繋げ方はスタリングの参考になるのではないだろうか。
anrealage homme 2025SS COLLECTION RUNWAY
sulvam – RECOMMEND by 編集部 武者
<sulvam(サルバム)>の日本でのショーは3年ぶりで、ブランド設立10周年の記念すべき節目だった。スタイリングは服部昌孝さんが手がけ、7月に発表された2025年春夏コレクションを軸に男女合わせて50体のルックが披露された。
中でも目を奪われたスタイリングは、ストライプ柄のセットアップ×ボーダー柄のカットソー×ウエスタンブーツ。直線的なものの組み合わせの中にある身体に美しく添うような曲線。その曲線を助長するようなウエスタンブーツの存在感。柄×柄の合わせでも、柄の大小で奥行きを出すスタイリングに、ブランドならではのデザインディテールが効いている。パターンやデザインの美しさを際立たせたうえでの遊び心を感じ、今後のスタイリングの参考にしたいと思った。
sulvam 2025SS COLLECTION RUNWAY by R
FETICO- RECOMMEND by 編集部 佐藤
私がベストスタイリングに選んだのは、<FETICO(フェティコ)>の肩幅が強調されたホワイトジャケットにシルバーのパーツが全面に施されたデニムパンツのルック。
今回のコレクションテーマは“The Secrets”と題され、80年代に名を馳せたアメリカ人スーパーモデルのヴェロニカ・ウェブをミューズに据えた。デザイナーの舟山さんが魅了される80年代の力強い女性像と秘密を抱えるミステリアスな女性像の融合が実現した2025年春夏コレクションでは、マーメイドカラーやドット柄など、今まであまり見られなかったカラーパレットや柄物が登場した。
そんな中でも、<FETICO>が得意とする女性の身体を最大限に美しく見せるカッティングとシルエットに心惹かれて選出。胸元が大きく開かれ、顕になったデコルテはコケティッシュ。力強さも感じるショルダーのシルエットは、上品なレース生地で絶妙なバランスを保つ。ボトムスにはシルバーの装飾が散りばめられ、ハリ感のあるデニム素材が屈強な女性像を象徴しているように思えた。
FETICO 2025SS COLLECTION RUNWAY
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