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「KIKO MILANO」をゆるくレビュー イタリアで買いたいプチプラコスメ

海外コスメゆるレビュー第15回

「KIKO MILANO」をゆるくレビュー イタリアで買いたいプチプラコスメ

海外コスメゆるレビュー第15回

 海外ブランドって中々手が出せない...という人も多いはず。そんな海外ブランドをFASHIONSNAPビューティチームのカラーコスメ大好きマンこと編集Hが、グローバルシッピング(時には現地で!)で購入。第15回はイタリア・ミラノ発のプチプライスコスメ「キコ ミラノ(KIKO MILANO)」を紹介します!

KIKO MILANOってどんなブランド?

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 キコ ミラノは、イタリアを拠点に不動産や小売、ファッション、美容など、さまざまな分野で事業を展開するPercassi Groupが1997年に設立。同グループはパートナーシップによりイタリア国内で「グッチ(GUCCI)」や「ナイキ(NIKE)」の販売を手掛けるほか、セリエAのサッカークラブ「アタランタBC」のオーナーでもあります(手広い...)。

 コンセプトは「Be What You Want Be.(なりたいものになれ)」。グローバルのトレンドを捉えながら、イタリアならではの視点・美的感覚を取り入れたスタイルを提案。アイテムの色や開発のクリエイティブはすべてミラノで行い、ヨーロッパ内で製造しています。最大の特徴は、年齢や肌の色に捉われず、自由な自己表現を楽しめるように、総数1200種類におよぶ多彩なアイテムを展開していること。リップやアイシャドウも膨大なカラーと質感のバリエーションを揃えています。また、幅広いスキンタイプを考慮したベースメイクやスキンケアアイテムも用意。リップスティックや単色アイシャドウ、アイライナー、コンシーラー、フェイスパウダーなど多くのアイテムが10ユーロ(約1600円)前後で、スキンケアも30ユーロ(約4800円)以下と手頃な価格設定なのもポイント。ミラノに行くと、ミラノ中央駅のショッピングエリアや市内のさまざまなところで目にするので、ミラネーゼたちに親しまれていることが分かります。

 そのほか、環境保護・持続可能な社会の実現に対する取り組みも実施。店舗、物流、製品、店内での製品販売の影響を軽減し、エネルギーの責任ある使用を確保することを目的としたコミットメント「KIKO Milano Cares For The Environment」を創設し、廃棄物の削減やプラスチックフリー配送なども行っています。2025年中に全店舗の照明をLED化し、2030年までに世界の全拠点および全店舗でグリーンエネルギーを採用する計画だそうです。

 KIKO MILANOはヨーロッパをはじめ、アメリカやアジア、中東でも販売中ですが、残念ながら日本は未上陸(公式サイトも発送未対応)。ミラノ市内には路面店がいくつもあるので、時間がある人は市内の路面店でじっくり見るのがおすすめです。今回はミラノに行く機会があったため市内で購入予定...だったのですが、出発便が当日朝にキャンセルになり1本早い便に振り替えたため、急遽朝から怒涛のパッキング&航空会社チェックインのタイムアタックがスタート(出発前夜にパッキングしておきましょう)。無事にミラノ・リナーテ空港でチェックインを済ませ、保安検査ゲートの中で最後のあがきで「何かイタリアのコスメはないものか...」と探索していたところ、KIKO MILANOのショップを発見!路面店よりコンパクトなものの、リップ、アイシャドウ、ネイル、ファンデーション、フェイスパウダー、アイライナー、マスカラなど充実のラインナップで、しっかり買い物ができました。

“みちっと高発色”のリップスティック

 店内には膨大な数のリップアイテムがあり、迷うこと数分(ちなみにサイトにはケア製品も含めて30種類以上のリップアイテムがずらり)。見かねたスタッフが「まぁ、とりあえずこれ買っといたらいいよ」とフランクに教えてくれたのが「Smart Fusion Lipstick」(4.49ユーロ、約720円!)。40色ほどカラーバリエーションがあり色選びにも一苦労。海外コスメならではのブルーやパープルのカラーもありました。今回は、ミニTシャツでヘソ出しにボディピアス、ローウエストのスキニー、セプタム(鼻ピアス)、メッシュが入ったロングヘアをラフにポニーテールにしたキュートなスタッフがつけていて一目惚れしたブラウンレッド「chocolate」を購入。

 質感はサテンとツヤの中間くらいで、ちょうど良いと感じました。適度な硬さのあるテクスチャーのため、輪郭の細かい部分も狙い通りに塗ることができます。みっちりと濃密なピグメント入りで高発色。chocolateはその名の通りしっかりと強めのブラウンに赤みが混ざったディープなトーンで、クールなルックが完成します。ぼかして使うとより日常づかいしやすいですが、あえてこの濃密な発色を楽しむのをおすすめします。ただ、発色・仕上がりは持続するものの、1、2時間ほどすると乾燥を感じてくるのでリップクリーム・ベースは必須です。

漆黒の目力を手にいれる、ウォータープルーフのアイライナー

 続いてアイライナーゾーンをチェックすると、またもや種類の多さに驚かされました!筆ペンのようなリキッドタイプから、ジャーに入ったジェルタイプ、油性マジックのようなペンタイプ、フェルト芯タイプまで、バリエーションが多くここでも選ぶのが一苦労...。「ウォータープルーフ」の文字に惹かれたのと、日本ではあまりメジャーではないジェルに近いリキッドの筆形タイプにチャレンジするべく選んだのは、「Definition Waterproof Eyeliner」(8.99ユーロ、約1500円)。

 黒い。とにかく濃密な黒!ひと塗りでしっかり黒いラインを引くことができます。印象的なキャットラインや、シャープな目元を演出するしっかりとしたラインを引くのに便利。乾くとピタッと肌に密着して、プールに入っても落ちなさそうな頼もしいキープ力を感じました。ただし、太めにラインを引くと重ね塗りの関係で乾くまで少し時間がかかるので、その間こすらないように注意が必要なのと、細〜いラインを引くのは練習したほうが良さそうです。

旅行にも便利、ひとつでアイメイクが完成するアイシャドウデュオ

 アイシャドウも単色、パレット、ペンシル、リキッドなどさまざまなタイプが売られていました。華やかなパレットに目を奪われつつ選んだのが、コンパクトなサイズの2色入りアイシャドウ「New Bright Duo Eyeshadow」(13.28ユーロ、約2100円)。海外コスメブランドはやっぱりラメカラーが気になる!と思い、暖色系でラメ感と発色のバランスが良さそうな「14 Orange Gold/Copper」をセレクトしました。

 パウダーは少ししっとりとした質感で、肌に密着し、綺麗に発色してくれます。オレンジゴールドは黄みが強く、大粒のラメ入りで底色もしっかり色づくので、カラーメイクを楽しみたい人におすすめ。コッパーはオレンジっぽい遊び心を兼ね備えたウォームブラウンで、程よいラメ感で抜け感も出せそう。2色重ねてもよし、どちらも肌になじみやすいカラーなので単色で使ってもOK。旅行など荷物を減らしたいけどアイメイクのバリエーションが欲しい時に便利です。

単色でもニュアンスを足してくれる万能アイシャドウ

 パウダータイプのアイシャドウからもう一点、「High Pigment Eyeshadow」(5.99ユーロ、約960円)も購入しました。「05 Sparkling Brick」はソフトマットなブラウンの底色に細かいラメが混ざっているのに一目惚れ。こちらはデュオタイプと異なり、さらさらとした粉質でブレンド・ぼかしがしやすい質感。

 赤みとブラウンのバランスがよく適度な深みのあるカラーなので、濃さを調整するだけで簡単にアイメイクのバリエーションが楽しめそう。下まぶたのキワにアイラインとして塗ると、ほどよく目力を引き立ててくれます。上品なラメ感で、単色でもニュアンスを演出してくれて、忙しい朝でもテクニックレスで印象的な目元に。

ぴったりフィットのスティックアイシャドウで狙い撃ち!

 フライトの時間が迫り、買い物のタイムリミットを感じながら手に取ったのが、スティックタイプのアイシャドウ「New Long Lasting Eyeshadow Stick」(7.99ユーロ、約1300円)。何を隠そう、私はカラーコスメ大好きマンでありゴールドラメ大好きマンでもあるのです。グリーンやブルー、パープルを横目に見つつ、つい手が伸びた「04 Gold」を購入しました。

 フォーミュラはオイルイン処方でなめらかに塗り広げられるのが特徴。デュオタイプのアイシャドウよりもラメが細かく、濃さを調整しやすいです。目頭やまぶたの中央にラメを足すのにもおすすめ。ブラシなどでぼかすとより上品な輝きに。1分もたたずにぴったり密着するので、ぼかして使う場合は時間との勝負。とはいえ、ラメの質感とゴールドの発色がしっかり持続するので、汗や皮脂が気になる夏場も重宝しそうです。

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