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「神戸コレクション2010 SPRING / SUMMER」東京公演


 全館を会場に使ってのショップ内イベントを開いたのは、おしゃれ聖地ハラジュクの顔的存在の「ラフォーレ原宿」。3月13日〜4月4日の期間限定イベント「WHITE BY LAFORET(ホワイト バイラフォーレ)」の初日、館内の各フロアでファッションショー「Laforet WHITE Collection」を催した。「TOPSHOP / TOPMAN(トップショップ / トップマン)」「SEE BY CHLOE(シー・バイ・クロエ)」など、同館内にショップを構える有力ブランドが参加して、携帯電話を使わなくてもその場で実物を手に取って買えるという新趣向が取り入れられた。

 ショーの模様を、3D(次元)映像に収め、映画館で上映するという新しい試みに挑んだのは、集英社のファッション誌「non・no」のファッションショー「春コレ」。「non・no」と、TBS系のBS放送局「BS?TBS」、パナソニックの3社が共同で開催した初のイベントだ。東京ドームシティのプリズムホールで3月14日に開催され、東京・六本木、愛知・名古屋、兵庫・西宮の国内3カ所のTOHOシネマズ系映画館に同時中継で上映された。

 同誌の読者から募集した参加者は特殊な眼鏡を掛けて、立体映像を楽しんだ。映画館は席がしっかりしているので、ゆったりとショーを鑑賞するのに向いている。コンサート風のスタンディングで盛り上がるTGCとは別の参加スタイルを提案した格好だ。雑誌、テレビとの連携を打ち出したところも今後の広がりを予感させる。

 SF映画「アバター」の大ヒットを受け、3Dをファッションショーの映像公開に取り入れる動きは海外で先行。英国の老舗ブランド「バーバリー」が2010-11年秋冬ロンドンコレクションで3D中継を導入した。服の表情や陰影を伝える上で、3D映像の強みが生かしやすいことから、「ファッションショー×3D」のアプローチはさらに発展しそうだ。

 美容とファッションのクロスイベント「原宿スタイルコレクション」は第2回が3月21日、東京・有明コロシアムで開かれた。ファッションショーに加えて、髪型やメークアップも見所。ビューティーのステージライブも来場者の関心を呼んだようだ。「CUTiE」「Zipper」などのファッション誌が原宿のストリート発信型ステージを企画して、「読者モデル」を大勢、ランウェイに登場させているのも、ほかのファッションイベントとは異なる見せ方だ。


 ロンドンコレクションが世界4大コレクションでは初めてファッションショーのデジタル配信を始めた上、有力ブランドが相次いでショー映像を公式サイトで公開している流れを受け、国内のファッションイベントはリアルとネットの両方で一般に開かれていく方向にある。ファッションショーの「民主化」はもう止まらない。


(文:ファッションジャーナリスト 宮田理江

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