
モノ選びの達人を目指し、ファッションの定番をリサーチする新連載「ファッションギークへの道」。第1弾のテーマは、夏の定番アイテム「白の無地Tシャツ」。シルエットや着心地、透け感など、メンズのSサイズを基準に様々なブランドの定番白Tシャツをレビューします。Vol.12は「フィルメランジェ(FilMelange)」。
フィルメランジェは2007年にスタートした日本のブランドです。「最高峰のカットソー」を作り続けることをブランドコンセプトに掲げ、生産は日本にこだわり、綿の選定から糸、生地を自社開発。縫製も自社で行っています。ちなみに、ブランド名は「混色の(Melange)の糸(Fil)」という意味を持つ造語からきているそうですよ。
今回紹介するTシャツは「フィルメランジェ」の定番Tシャツ「DIZZY」のポケットなしバージョン「DIZZ」。着丈や身幅などの長さは平均値に近くシルエットはスタンダードですが、素材がとにかく良いです。生地には、オーガニックコットン糸の製造工程でふるい落とされた良質な繊維だけを集めたものと、バージンオーガニックコットンを半分ずつ掛け合わせて紡績されたオーガニックリサイクルコットン「オーガニックラフィー」を使用。また、スウェットブランド「ループウィラー(LOOPWHEELER)」も使っている日本で数台しか稼働していない「吊り編み機」で編んでおり、もっちりとした柔らかい生地感で、今回選んだTシャツの中で一番着心地が良かったです。生地に厚さがあり透ける心配がないため、チク透け(乳首透け)レベル*は「1」。
*チク透けレベル とは?
男性にとってTシャツ選びの重要ポイントでもある"乳首透け"を3段階で評価した独自指標
1 - 全く透けない / 2 - やや透ける / 3 - 結構透ける
洗濯後は全体的に1~1.5cmほどの縮みだけでヨレはなく、着用前と比べ大きな違いは見られませんでした。ヴィンテージ感のある天竺生地を使っているということもあり、他のTシャツと比べ変化が出にくい一枚です。
■ファッションギークへの道 白T編
・vol.1 Hanes Red Tag
・vol.2 FRUIT OF THE LOOM
・vol.3 UNIQLO
・vol.4 RED KAP
・vol.5 PRADA
・vol.6 anvil
・vol.7 無印良品
・vol.8 Hanes Blue Tag
・vol.9 SUNSPEL
・vol.10 Champion
・vol.11 Supreme × Hanes
・vol.12 FilMelange
・vol.13 Healthknit
・vol.14 JIL SANDER
・vol.15 Hanes BEEFY
・vol.16 ANATOMICA
・vol.17 GILDAN
・vol.18 COMME des GARÇONS SHIRT
・vol.19 ACNE STUDIOS
・vol.20 HEAVY WEIGHT COLLECTIONS
・vol.21 United Athle
・vol.22 Hanes Gold Tag
・vol.23 VALENTINO
・vol.24 Carhartt
・vol.25 COTTON STAFF
・vol.26 visvim
・vol.27 Hanes T-SHIRTS Japan Fit
・vol.28 CROSS STITCH
・vol.29 Printstar
・vol.30 ONEITA